当社の住宅生産事業所は、2010年9月までトヨタ自動車の事業所として生産活動を行ってきました。このため、トヨタ自動車の生産環境重点方針を継続共有して環境保全活動を展開しています。
環境保全活動の実効性をより高めるためにISO14001環境マネジメントシステム(EMS)のPDCAを確実に廻し、また、EMSの更なるレベルアップのために外部認証登録を継続しています。
環境パフォーマンス向上
CO2や社外排出物等の排出量低減に積極的に取り組むことにより、トップレベルのパフォーマンスを目指す。
環境リスクの最小化
化学物質の敷地外流出や地下浸透等を未然防止することにより、環境リスクの最小化を図る。
異常・苦情ゼロ
事業所に適用される環境法令等を順守することにより、環境異常(法令違反)や地域社会からの苦情を頂かない。
| 事業所 | 認証取得 | 最新登録 |
|---|---|---|
| 春日井 | 1998年11月 | 2010年11月 |
| 栃木 | 1999年3月 | 2011年3月 |
| 山梨 | 1999年3月 | 2011年3月 |
内部監査
内部監査はISO14001の外部認証登録の必須要件であり、各事業所毎に毎年1回実施しています。2010年度の監査結果は、改善が必要とされる指摘が14件ありました。いづれの指摘についても真因を追求し、是正処置と再発防止対策を実施しました。対策効果は、本監査3ヵ月後のフォロー監査で現地現物で確認しました。
外部審査
2010年度の外部審査は各事業所ともに3年に1回の更新審査に該当したため、過去3年分の運用状況について審査頂きました。審査の結果、是正処置回答書の提出が必要な不適合が1件、改善判断が当社に委ねられた観察事項が10件ありました。不適合については仕組み上の再発防止対策を早急に実施し、現在、改善した仕組みで運用しています。また、観察事項についても全数改善を行いました。
環境教育
従業員、常駐業者並びに仕入先等の関係者の環境マインドの高揚を目指し、環境月間等の機会を捉え「新人転入者向への環境教育」、「個人ゴミの持ち帰り指導」、「環境改善事例発表会」、「EMS新任者研修」及び「仕入先様向け環境教育」等の教育を企画し実施しました。
新人転入者の排水処理場見学(春日井)
環境改善事例発表会(春日井)
地域のみなさまとのコミュニケーション
事業所の環境保全の取り組み状況や環境データ等について所轄官庁にご説明し、情報交換を実施。
また、工業団地内企業と共同で団地の美化活動を行いました。
大気汚染防止、水質汚濁防止
大気汚染防止対策としては、乾燥炉等の燃焼排ガス中の窒素酸化物については低Noxバーナーの使用及び空燃比管理を行い、臭気については触媒式脱臭装置で悪臭成分を分解削減しています。
水質汚濁防止対策としては、生活系排水と殆どの生産工程排水を排水処理場で基準値以下に浄化処理した後に公共河川に放流しています。社内での排水処理が困難な一部の濃厚廃液については、廃棄物として社外委託処理をしています。
なお、排出状況については排気煙突や処理水放流口で排出レベルを定期的に測定し、排出基準に対し異常のないことを確認しています。
官庁との情報交換風景(山梨)
工業団地内の美化活動(春日井)
■当社事業所の大気排出データ(大気汚染防止法、県条例、協定)
| 物質名 | 設備名 | 春日井事業所 | 栃木事業所 | 山梨事業所 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 規制値 | 最大測定値 | 規制値 | 最大測定値 | 規制値 | 最大測定値 | ||
| 窒素酸化物 (ppm) |
ボイラー(5%) | 130 | 70 | 150 | 88 | 150 | 81 |
| 乾燥炉(16%) | 100 | 82 | 対象外 | - | 230 | 23 | |
| ばいじん (mg/m3N) |
ボイラー(5%) | 0.1 | * | 0.1 | 0.002未満 | 0.1 | 0.002未満 |
| 乾燥炉(16%) | 0.05 | 0.006未満 | 対象外 | - | 0.2 | 0.002未満 | |
※設備名の横の( )内は基準O2濃度を示す
※*測定頻度が1回/5年のため、2010年度の測定実績はありません
■当社事業所の水質データ(水質汚濁防止法、県条例、協定)
| 項目 | 春日井事業所 | 栃木事業所 | 山梨事業所 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 規制値 | 最大測定値 | 規制値 | 最大測定値 | 規制値 | 最大測定値 | |
| pH(水素イオン濃度) | 5.8~8.6 | 6.1~6.9 | 5.8~8.6 | 7.2~7.8 | 5.8~8.6 | 7.1~8.1 |
| BOD(生物化学的酸素要求量) | 15(10) | 0.9 | 10(8) | 6.2 | 30(20) | 1.9 |
| COD(化学的酸素要求量) | 6.8 | 2.1 | - | 10.8 | 30(20) | 7.7 |
| SS(水中の汚濁物質濃度) | 15(10) | 3.2 | 50(40) | 7.0 | 50(30) | 1.2 |
| 油 | 2 | 0.7 | 5 | 1.0 | 5 | 2.0未満 |
| 銅 | 0.5 | 0.01 | 0.2 | 検出されず | 1 | 0.01未満 |
| フッ素 | 7 | 1 | 8 | 0.3 | 1 | 0.4 |
| 亜鉛 | 2 | 0.06 | 2 | 検出されず | 1 | 0.01未満 |
| 溶解性鉄 | 5 | 0.05未満 | 3 | 検出されず | 1 | 0.05未満 |
| 溶解性マンガン | 5 | 0.05未満 | 3 | 0.06 | 1 | 0.06 |
| 全窒素 | 11.0 | 4.0 | 120(60) | 13.5 | 120(60) | 16 |
| 全リン | 1.39 | 0.15 | 16(8) | 0.1 | 16(8) | 0.1未満 |
※BOD、SSの規制値は「最大(日平均)」で表示しています
※単位はpHを除きmg/L。但し、春日井事業所のCOD・全窒素・全リンの単位は、総量規制値のkg/日
※記載のない項目は、すべて定量下限値以下(検出されない)
化学物質管理の仕組み
住宅用主材・副資材に含まれる化学物質による
- 作業者の健康障害防止
- 異常排水の流出防止
- PRTR法の届出漏れ防止
に的確に対応するために、社外委託会社の管理システムを活用した管理の仕組みを新たに構築し、副資材等の仕入先様の協力を得ながら運用しています。
※PRTR法:特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律
■化学物質管理仕組み(概念図)
緊急事態訓練
地域社会に環境影響を及ぼす可能性のある万一の環境事故に備え、決められた処置手順とその処置効果を確認するために、想定される事態について定期的に訓練を実施しています。
薬品の漏洩時訓練(春日井)
車両のオイル漏れ時訓練(栃木)
■当社事業所のPRTR対象物質データ
| 事業所 | 春日井事業所 | 栃木事業所 | 山梨事業所 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 物質名 | 亜鉛の水溶性化合物 | エチルベンゼン | キシレン | トルエン | ノルマルヘキサン | マンガン及びその化合物 | マンガン及びその化合物 | キシレン | トルエン | マンガン及びその化合物 | |
| 取扱量 | 1,131.8 | 1,154.5 | 4,384.7 | 6,264.9 | 1,110.4 | 4,255.3 | 1,945.8 | 1,454.4 | 2,358.7 | 3,321.9 | |
| 排出量 | 大気 | 0.0 | 430.9 | 956.4 | 908.4 | 99.6 | 0.0 | 0.0 | 1,433.7 | 1,147.4 | 0.0 |
| 水域 | 0.8 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.0 | 6.8 | 0.0 | 0.0 | 1.1 | |
| 廃棄物移動量 | 135.0 | 9.4 | 12.0 | 0.0 | 0.0 | 1,302.1 | 738.4 | 20.0 | 0.0 | 282.4 | |
| リサイクル量 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| 除去対処量 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
| 消費量 | 996.0 | 714.2 | 3,416.3 | 5,356.5 | 1,010.9 | 2,952.2 | 1,200.5 | 0.7 | 1,211.3 | 3,038.4 | |
| 生産量 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
※単位:kg/年
※除去処理量:所内で焼却、中和、分解反応処理などにより他の物質に変化した量
※消費量:反応により他の物質に変化したり、製品に含有もしくは付着して所外へ持ち出される量
※生産量:非意図的に製造される量
CO2排出量の低減
2010年度は前年度に比べ生産が増加したことにより総排出量が前年度比1.6%増加しましたが、原単位は3.2%低減とかなり改善されました。
主な低減対策としては、非稼動時の生産設備運転の停止(塗装乾燥炉、油圧式穴明機等)と使用エアーの停止(バルブ止めの徹底)、塗装乾燥炉の断熱強化及び暖房機の集中管理による運転効率向上等に取り組みました。
■住宅生産工程におけるCO2排出量の推移
エアーの非稼動時のOFF化(春日井)
塗装乾燥炉の断熱強化(春日井)
暖房機の集中管理盤の設置(山梨)
社外排出物量の低減
2010年度は総排出物量が3,700tと前年比18%の増加、原単位も11%悪化しました。主な増加要因は、協力会社の廃石膏を社内集計に切り替えたことと珪砂混じり外壁塗装廃液の増加に伴う脱水汚泥の増加です。
主な低減対策としては、外壁塗装廃液の脱水機能力を増強し、社外委託処理量の低減を図りました。
■社外排出物量の推移
水使用量の低減
2010年度は生産が増加したにも関わらず、総使用量で4千tの節水ができました。また、原単位も8.4%の改善が図れました。
主な低減対策としては、高COD廃液である外壁塗装廃水を社内で廃水処理するために必要な希釈水を上水から排水処理場の処理水に変更したことです。
■水使用量の推移
