家とクルマがつながり合って、新しい暮らしが始まる。

田中義和
トヨタ自動車株式会社 チーフエンジニア。プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」の開発責任者。
柴田数年
トヨタホーム株式会社 商品開発部長。2011年11発売のスマートハウスの開発責任者として、新たな暮らし方の提案に取り組む。

プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」の発売によって、家とクルマのつながりが本格化しようとしています。これからの暮らしはどう変わり、そして私たちとエネルギーとの関わりはどう変わるのか。「プリウスPHV」とスマートハウス「シンセ・アスイエ」の開発責任者であるお二人に、「家とクルマの未来」を語ってもらいました。

PHVの誕生によって大きく変わる、家とクルマの関わり。

「家とクルマ」がつながることによって、何が実現しようとしているのでしょうか。

田中:自動車と住宅という2つの領域の製品をつくってきたトヨタの本領を、いよいよ発揮できる時代が訪れていると思います。クルマに関して言うと、その中心的な役割を担うのが、PHV(プラグインハイブリッド車)です。ご存知の通りPHVとは、充電ができるハイブリッド車です。ハイブリッド車は、エンジンとモーターをうまく組み合わせて走ることができます。しかし、実は直接、電気を使って走っているわけではなく、燃料はあくまでもガソリンです。ただし、エンジンのあまったパワーを電気として蓄えて、必要な時にエネルギーとして電気を使用します。しかしPHVは、外部から電気を蓄え、クリーンにより効率よく走ることができます。これが大きなポイントです。外部から電気を蓄える際、家庭でも充電を行うようになるわけですが、そのためには住宅づくりのノウハウを活かした環境づくりが必要になります。住宅づくりのノウハウを持つトヨタがPHVを販売するというのは、そういう意味では必然であるといえます。

柴田:PHVを充電する環境づくりを行う際も、トヨタ自動車とトヨタホームが共通の考え方、共通の規格の中で取り組みを進めることができます。そこはトヨタグループの大きな強みですね。トヨタはクルマも住宅も情報通信分野も、すべて自社内でコントロールすることができますから。そして大きなポイントのひとつといえるのが、2つの会社が同じレベルで品質を追求していることです。自動車生産と同じようにトヨタホームの家づくりも、「トヨタ生産方式」によって高いクオリティを追求しています。家とクルマの連携が、一定の高い品質によってつながっていることに、お客様も安心感を持っていただけるのではないでしょうか。

田中:そして家とクルマのつながりが本格化しつつある今、環境や省エネに対する世の中の意識も大きく変わりつつありますね。そういう時代の変換点が訪れている気がします。

柴田:単に家でクルマを充電して走るというだけではなく、太陽光で発電したクリーンなエネルギーでクルマを充電し、通勤や買い物に出かけることもできますよね。家とクルマがつながることによって、さらに環境にやさしい暮らしが実現できる。そこにはとても大きな意味があると思います。

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