キッチン、ダイニングテーブル、クロスなどは、ニュアンスの異なるグレーで統一。微妙な濃淡の違いが、空間にリズムを生んでいます。部屋が暗くなり過ぎないよう、床は明るい色味の無垢フローリングを。既存床の上に施工できるため、大掛かりな工事も必要ありません。

エイジングしたコンクリートのように表情豊かなキッチン。ワークトップやシンクに無駄な凹凸がなく、お手入れも簡単です。また、目隠しやパーテーションなどの視線をさえぎるものもないため、ダイニングやリビングにいる家族との会話もはずみます。

既存のパントリーは内装材を一新し、カウンターと棚を新設。キッチン家電やダストボックスなど、全て隠したいという奥様の理想を叶える収納空間になりました。隣接する洗面室の収納スペースも兼ねています。

奥様が「インスタで気に入った」という「サザナ」を採用。洗い場を広く使えるようにと、カウンターの代わりにマグネット式の棚を設置。さらに浴室ドアを高級ホテルのバスルームをイメージしたガラス張りにしたことで、浴室全体が広々と感じられます。

黒で統一したスタイリッシュな洗面室は、カウンターとスクエア型の洗面ボウル、ミラーキャビネットが織りなすシンプルで美しい直線デザイン。ガラス張りの浴室が続き、実面積以上の開放感を感じることができます。

浮遊感のあるトイレと無機質な色合いの壁クロス、レトロな雰囲気の電球が、互いを引き立て、絶妙な落ち着き感を演出しています。フローティングタイプのトイレはデザイン性だけでなく、清掃性にも優れています。

シューズボックスを撤去し、収納量たっぷりのウォークインシュークロークのみに。新しくしたリビングドアのカラーにあわせ、既存の室内ドアには上から同色系のシートを貼って、インテリアに馴染ませました。