#タグで
つくる
暮らし

2025.11.04

二世帯住宅は完全分離型がおすすめ!費用の目安、予算を抑える方法も紹介

二世帯住宅は完全分離型がおすすめ!費用の目安、予算を抑える方法も紹介

-->

親子で同居するにあたり、「世帯ごとのライフスタイルやプライバシーを大切にしたい」と考える人には、完全分離型の二世帯住宅がおすすめです。ただし、完全分離型は共用型に比べると建築費用が高額になりがちで、どのくらいかかるのか不安に感じる人は多いでしょう。そこでこの記事では、完全分離型二世帯住宅の建築費用の目安、計画時の注意点、予算をオーバーしてしまったときの対処方法などを紹介します。ぜひ参考にしてください。

完全分離型の二世帯住宅の建築費用は?

それでは、完全分離型の二世帯住宅の建築費用について、計算してみましょう。

完全分離タイプ(約48坪/158㎡)

玄関や水回りを含めてすべてを分けた独立されて間取りタイプの場合、それぞれが1戸として完結するため最も費用が高く、約4,000〜約7,000万円前後が目安となります。国税庁の最新表によれば、全国平均での構造別工事費用(1 m²あたり) は以下のとおりです。

構造区分 全国平均(1㎡あたり工事費用)
木造 約21.7万円
鉄骨造(S造) 約31.4万円
鉄筋コンクリート造(RC造) 約33.8万円

参照:国税庁 地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和7年分用】

二世帯住宅と一口にいっても、「完全同居型」「一部共有型」「完全分離型」の3つのタイプがあり、必要な延床面積や設備数が大きく異なります。そのため、まずどのタイプで建てるかを決めてから費用を試算することが大切です。

また、一般的な住宅では平均およそ 30坪(約100㎡) が目安といわれますが、家族構成や生活スタイルによって適正な面積は変わります。今回はおおよその広さで算出します。

タイプ 坪数 面積
完全同居タイプ 約35坪 約115㎡
一部共有タイプ 約42坪 約139㎡
完全分離タイプ 約48坪 約158㎡

(※1坪=約3.31㎡/およそ2畳分)

上記の全国平均での構造別工事費用と広さをもとに、タイプごとの延床面積から建物本体価格を試算すると以下の通りです。建築費には、本体以外にも設備や申請、外構、照明などの付帯工事が加わるため、総額は本体価格の1.2〜1.3倍程度を見込むのが一般的です。

二世帯住宅タイプ 木造 鉄骨造(S造) 鉄筋コンクリート造(RC造)
完全同居型 約3,000〜3,250万円 約4,300〜4,700万円 約4,700〜5,000万円
一部共有型 約3,600〜3,950万円 約5,200〜5,700万円 約5,600〜6,100万円
完全分離型 約4,100〜4,500万円 約5,950〜6,500万円 約6,400〜7,000万円

建築実例集プレゼント遷移バナー

二世帯住宅は「完全分離型」がおすすめ

二世帯住宅は「完全分離型」がおすすめ

二世帯住宅を検討するとき、「プライバシーが確保されるか」を心配する人は多いでしょう。血のつながった親子ならまだしも、義両親との同居だと余計に気になるかもしれません。ちょっとした生活習慣や生活リズムの違いもストレスになりがちで、小さな不満が積み重なって関係性が悪くなるケースもあります。できればお互いに気兼ねなく生活できる二世帯住宅にしたいものですね。

二世帯住宅には「完全同居型(共用型)」「一部共用型」「完全分離型」の3タイプがあります。完全同居型は文字どおり一つの家に親世帯・子世帯が同居するスタイル。一部共用型はそれぞれの世帯専用のスペースを確保しつつ、玄関や水回りなど一部のスペースを共有するスタイルです。共有するスペースが多くなるほど距離感が近くなりますが、完全分離型の場合、個々の居室はもちろん玄関やLDKなど生活に必要なスペースをそれぞれに設置します。

二世帯がお互いに気兼ねなく暮らすことを最優先に考えるなら、完全分離型がよいでしょう。ほぼ別居のようなものですが、近隣に住む「近居」とは違って同じ敷地内なので、工夫次第では住居費や建築費を節約できます。必要に応じて助け合える距離感も魅力です。

※費用に関する情報は2023年8月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。

建築実例集プレゼント遷移バナー

完全分離型二世帯住宅の建築費用は高いって本当?

同じ二世帯住宅でも、完全同居型や一部共用型に比べて完全分離型は建築費用がかかるといわれます。それもそのはず、完全分離型の二世帯住宅は2軒の家を建てるようなもの。LDKや浴室など家族で使用するスペースをそれぞれに設けなくてはならず、必然的に建築費は上がります。ただし、屋根や基礎などの構造部は共有するため、2棟を別々に建てるのに比べると割安といえるでしょう。

また、土地代も建築費が上がる要因の一つです。二世帯住宅を建てるとなると、土地にもある程度の広さが必要になります。すでに土地付き戸建てに暮らしていて二世帯住宅に建て替えるなら土地代は不要ですが、十分な広さがない場合は新しく土地を探さなくてはなりません。特に通勤・通学に便利な都市部は土地代も高く、一世帯のみで暮らす注文住宅よりも多めの予算を立てる必要があります。

※費用に関する情報は2023年8月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。

建築実例集プレゼント遷移バナー

完全分離型二世帯住宅の間取りスタイル

完全分離型二世帯住宅の間取りスタイル

二世帯住宅は、住み方によって「完全同居型・一部共有型・完全分離型」の3つのスタイルがあるとお伝えしました。さらに建て方にも「上下分離型」と「左右分離型」があり、それぞれを組み合わせて自分たちの希望する二世帯住宅を考えていくことになります。ここでは、上下分離型・左右分離型の特徴と完全分離型におけるメリットやデメリットについて解説します。

上下分離型

各世帯の居住スペースを上下に分けたつくりを「上下分離型」といいます。同じアパートやマンションの上下階に住むことをイメージするとわかりやすいかもしれません。生活のすべてがワンフロアで完結し、スムーズな生活動線が作れます。縦の空間を利用するため、それほど広い敷地を必要としない点もメリットといえるでしょう。

上下分離型の二世帯住宅では、階段の上り下りを減らすために1階部分を親世帯が使用するケースが多いようです。もし子世帯の居住ペースが不足する場合は、3階建てにして2階と3階を子世帯が利用するという手もあります。

注意したいのは、上階の生活音や振動が下に伝わりやすいという点です。集合住宅では、生活音が深刻なトラブルに発展することがあります。二世帯住宅でも、身内とはいえ毎日のこととなるとストレスに感じるでしょう。特に生活リズムが大きく異なる場合は、十分な配慮が必要です。

左右分離型

左右分離型は、親世帯・子世帯が左右隣り合わせに住む二世帯住宅です。左右を均等な広さにすることもできますが、家族の人数が多い子世帯を広めにするケースが多いようです。上下分離型と違い、生活音や振動に悩まされることは少ないでしょう。お隣さん感覚でコミュニケーションがとりやすいことも魅力の一つといえます。

ただし、隣り合わせにするには広い土地が必要です。平屋では十分な居住スペースをとれないこともあり、2階建てにするのが一般的ですが、そうすると家の中を階段で移動しなくてはなりません。親世帯が高齢だと生活に不便が生じ、せっかくの二世帯住宅も住みにくい家になってしまいます。長く快適に住み続けるためにホームエレベーターを設置するなどの工夫が必要になり、そのぶん費用がかかる可能性があります。

※費用に関する情報は2023年8月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。

建築実例集プレゼント遷移バナー

完全分離型二世帯住宅の予算を抑える方法

注文住宅は間取りや設備などを自由に決められるのが魅力ですが、希望をすべてかなえようとすると予算をオーバーしてしまいがちです。ここでは、予算内で完全分離型の二世帯住宅を建てるために押さえておきたいポイントを紹介します。

建物の形は凸凹をなくしてシンプルに

建物の形は凸凹をなくしてシンプルに

二世帯住宅に限らず、住宅は凸凹の少ないシンプルな形にすることで建築費用が抑えられます。形がシンプルであるほど資材のムダを省けますし、作業工程が短縮できて人件費も少なく済むためです。

外観と同じように、間取りも工夫するようにしましょう。たとえば、部屋を壁で仕切るのではなく可動式の間仕切りを使用すれば、ドアや壁材などのコスト節約につながります。特に子ども部屋は、年齢や人数に応じて仕切ったり広くしたりできると便利です。ただし、柱や壁は建物の耐震性にも関わるため、ハウスメーカーや設計士に相談しながら決めていくようにしてください。

上下分離型にして土地代を安く抑える

先述のとおり、左右分離型は広い土地を要するため、土地探しから始める場合は上下分離型を選んだほうが土地代を安く抑えられます。また、建築費も上下分離型のほうが安くなる可能性があります。建築費のうち比較的大きな割合を占めるのは、屋根や基礎などの構造部です。左右分離型は屋根や基礎も広くなるのに対し、上下分離型は1棟分で済むため、建物自体にかかる費用を少なくできます。浮いた費用を設備のグレードアップに充てれば、より暮らしやすい二世帯住宅になるのではないでしょうか。

※費用に関する情報は2023年8月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。

水回りの位置は上下階でそろえる

キッチンや浴室などの水回りは、なるべく近くに配置するのが基本です。水回りの位置にばらつきがあると配管が複雑になり、資材や工事のコストが上がります。上下分離型の場合は水回りの位置を上下階でそろえること。左右分離型の場合は、水回りをお互いの家に寄せるように配置すると配管の距離を短くできるでしょう。配管設備は住み始めてからも定期的なメンテナンスが必要です。配管が近くに集まっているとメンテナンスが比較的簡単に行え、ランニングコストの節約にもつながります。

建築実例集プレゼント遷移バナー

満足度の高い二世帯住宅を建てるならトヨタホーム

世帯ごとのプライバシーを重視する場合は、完全分離型の二世帯住宅がおすすめです。建て方では上下分離・左右分離という2つの選択肢があります。土地があまり広くない場合や建築費用を抑えたい場合は、上下分離を選ぶとよいでしょう。とはいえ、実際の住み心地は二世帯住宅での生活を始めてみないとわかりません。計画の段階でなるべく多くの実例に触れて参考にすれば、後悔のない二世帯住宅になるのではないでしょうか。

費用面でも間取り面でも、すべてにおいて満足度の高い二世帯住宅を建てたいなら、これまでにさまざまなタイプの二世帯住宅を数多く手がけてきたトヨタホームがおすすめです。まずはカタログや展示場で、その実績を確かめてみてください。

※費用に関する情報は2023年8月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】
https://www.toyotahome.co.jp/s/tenjijo/?ad_cd=hometag
【カタログ請求はこちら】
https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/?ad_cd=hometag

建築実例集プレゼント遷移バナー

完全分離型の二世帯住宅の費用に関するよくある質問

完全分離型のメリット・デメリットは?

メリットは、生活空間・動線を完全に分けられることで プライバシーを確保しつつ安心して同居できる点。また、将来的に賃貸併用住宅や子世帯用住宅として転用可能です。

一方で、初期費用が高く、建築面積も広く必要になるため、敷地条件や将来設計を踏まえた慎重な計画が求められます。

完全分離型はなぜ他のタイプより高いのですか?

親世帯・子世帯それぞれにキッチン・浴室・トイレ・玄関などの設備を2世帯分設ける必要があるためです。また、間取りが2戸分になるため延床面積が増加し、基礎・外壁・屋根などの材料費も上がります。プライバシーを重視する分、構造的にも強度や断熱計画を分けて設計するケースが多いことも費用差の要因です。

費用を抑えるコツはありますか?

・玄関や階段など、一部共有できる設計(半分離型)を検討する

・水回り設備のグレードを調整する(造作よりシステム系採用など)

・上下分離タイプにすることで基礎・外壁コストを抑える

・規格プラン・セミオーダー型二世帯住宅を活用する

などが現実的です。土地が限られる都市部では、上下分離タイプがコストバランスに優れています。

完全分離型の広さはどのくらい必要ですか?

親世帯2人+子世帯3〜4人の5〜6人家族を想定すると、延床面積150〜180㎡(約45〜55坪)前後が標準的です。

共有スペースを設けず、生活動線を分けるため、同居型よりも 約1.5〜2倍の面積を見込んでいると現実的です。

建築費以外にかかる費用はありますか?

外構工事・地盤改良費・設計監理料・登記費用・火災保険・引越し費用などが別途発生します。一般的には 建物本体価格の20〜30%程度を追加で見込む方が安心です。

 

▼関連する記事

【間取り実例あり】二世帯住宅とは?メリット・デメリット、費用相場も解説
【注文住宅】完全分離タイプの二世帯住宅のメリット・デメリットを詳しく解説
【間取りあり】母一人と同居するならどのタイプの二世帯住宅が最適?
二世帯住宅の間取りや知っておきたいメリット・デメリット!
完全分離タイプの二世帯住宅でも後悔?デメリットから対策を立てておこう
ほどよい距離感がある二世帯住宅の間取り集まとめ!家族に合ったプランを見つけよう
【二世帯住宅】間取り決めを成功させるポイントとは?種類別メリット・デメリットも紹介
三階建ての二世帯住宅を建てたい!メリット・デメリット、間取り実例も紹介
【二世帯住宅】何坪あれば快適な暮らしができる?必要な土地の広さも解説!
間取りタイプで変わる二世帯住宅のメリット・デメリット!補助金・税金の軽減措置も活用しよう
二世帯住宅は完全分離型がおすすめ!費用の目安、予算を抑える方法も紹介
三世帯住宅とは?メリット・デメリット、間取りポイントも紹介
【組み合わせ別】三世帯住宅 おすすめの間取りタイプを紹介
多世帯住宅とは?間取りタイプや建築実例を紹介

建築実例集プレゼント遷移バナー

よりどり間取り遷移バナー