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更新日:2026.08.17

コートハウスとは?メリット・デメリット、設計時の注意点も解説

コートハウスとは?メリット・デメリット、設計時の注意点も解説

住宅密集地が多い都市部を中心に、コートハウスが人気を集めています。コートハウスとは、家の内側に中庭のような屋外空間を設けた住まいのことです。中庭に面した窓を大きく設置することができ、採光や通風が効率的にできるなどのメリットがあります。一方で、コートハウスならではのデメリットがあることも忘れてはいけません。

そこでこの記事では、コートハウスを建築したい人に向けて、コートハウスのメリットやデメリット、設計時の注意点などについて解説します。家を明るく開放的にしたい方やプライベート空間をつくりたい方などは、ぜひよく読んでコートハウスが自分たちのライフスタイルに合うか検討してみましょう。

<このような方におすすめ>

・中庭のあるコートハウスを検討している方

・住宅密集地でも採光や通風、プライバシーを確保したい方

・ロの字型・コの字型・L字型の違いを知りたい方

・コートハウスの建築費やメンテナンス、設計上の注意点を確認したい方

<この記事のまとめ>

・コートハウスは、建物の内側に中庭を設け、光や風を取り込みながらプライベートな屋外空間をつくれる住宅

・ロの字型・コの字型・L字型によって、開放感やプライバシー、建築費などが異なる

・居住スペースの減少や建築費の増加、排水・断熱・耐震性への対策が必要

・敷地条件や生活動線を踏まえ、コートハウスの設計・施工実績が豊富な住宅会社に相談することが大切

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コートハウスとは?

コートハウスとは?

コートハウスとは、家の内部に中庭や光庭などのオープンスペースのある住宅のことです。建物の壁、窓などで囲まれているため、外からの視線を気にすることなくプライベートな空間を確保することができます。

採光や通風目的で設置される「光庭」に対し、「中庭」はBBQやセカンドリビングのように居住スペースとしての利用も可能です。大開口窓も設置しやすいため、間取り次第では自然光がたくさん取り込め、部屋を明るい空間にできるでしょう。

また、中庭は外から中が見えにくく防犯性も高いため、窓を開け放して家の中の風通しをよくすることもできます。隣家との距離が近い狭小地や変形地などの条件の厳しい土地では、特にコートハウスが活躍するでしょう。

コートハウスを建築できる敷地条件の目安

コートハウスを建てるためには、十分な採光と通風を確保するための敷地面積が求められます。ここでは、コートハウスを建築するために必要となる土地の広さの目安や、条件の厳しい狭小地で建てる際の考え方について詳しく解説します。

必要な敷地面積と中庭の広さ

一般的な住宅では外壁に面した窓から光を取り入れますが、コートハウスは中庭側から採光するため、ある程度の空間が必要です。室内へ十分な明るさを確保するには、中庭の面積として4帖半以上の広さを確保することが望ましいとされています。さらに、トップライトや吹き抜けなどから採光できる設計を取り入れれば、全体の土地の広さが30坪程度のコンパクトな敷地であっても、コートハウスを建てることは十分に可能です。設計の工夫次第で、限られたスペースでも明るく開放的な暮らしを実現できます。

使い勝手のよい中庭の広さについては「使い勝手のいい中庭の広さやメリット・デメリット」で詳しく紹介しています。

狭小地や変形地でも工夫次第で建築可能

間口が狭い土地や特殊な形状の土地であっても、設計次第でコートハウスを建てることができます。たとえば、奥行きのある中庭を設けたり、小さな中庭を複数箇所に配置したりすることで、敷地の特性を活かした住まいが完成します。実際、安藤忠雄氏の設計による「住吉の長屋」をはじめとする有名建築の中には、厳しい条件の狭小地に建てられたコートハウスの事例が存在します。土地の形状に合わせた柔軟な間取りを計画することで、面積が限られていても光と風を感じられる豊かな空間をつくり出せます。

コートハウスの種類

コートハウスの種類

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コートハウスにはロの字型、コの字型、L字型の3タイプの間取りがあります。ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

ロの字型

ロの字型は、中庭の四方を建物で囲んだタイプです。中庭を中心にした回遊動線ができることで、部屋間を移動しやすくなるメリットがあります。中庭が外から全く見えないため、完全にプライバシーを守りたい人におすすめです。

一方で、3タイプの中で最も家の形状が複雑になるため建築費用がかさみやすいことに注意が必要です。また、中庭に水が溜まりやすいため、排水設備をしっかり整備しておくことが求められます。

コの字型

コの字型は、中庭の三方を建物で囲んだタイプです。日当たりが確保しやすく、開放部分があることでロの字型よりも風通しがよくなり、中庭の欠点である湿気がこもりにくいメリットがあります。立地条件がよく、程よい開放感が欲しい人におすすめのタイプです。

ただし、道路側に開放部分をつくると中庭のメリットであるプライバシー空間にはなりません。またロの字型同様に家の形状が複雑になりやすいため、建築費用が高くなりやすい点には注意しましょう。

L字型

L字型は、中庭の二面が建物に接しているタイプです。3タイプの中で一番形状がシンプルなので、建築費用は抑えられます。できるだけコストをかけずに中庭をつくりたい人におすすめです。

外とつながる部分が大きく、他のタイプと比べて開放感がありますが、その分プライバシーは確保しにくくなる点に注意が必要です。

コートハウスのメリット

続いては、コートハウスのメリットについて解説します。

中庭がプライベート空間になる

コートハウスでは中庭が建物や壁で囲まれているため、外からの視線を気にする必要がありません。中庭のタイプによっては全く外から見えず、完全なプライベート空間にすることも可能です。小さなお子さんのプール遊びや家族だけのBBQなど、思い思いに過ごせるのは大きなメリットといえるでしょう。

半屋外空間があることで開放感が味わえる

中庭をつくると半屋外空間が生まれ、家の中にいても外部の開放感を得ることができます。中庭と室内の床をフラットにすることでより一体感が生まれ、広さを感じやすくなるでしょう。中庭にテーブルやチェアなどを配置すれば、アウトサイドリビングとしても活躍します。

採光性と通風性に優れている

狭小住宅のように住宅密集地では隣家との間隔が狭く、採光や通風を確保しにくい点がデメリットです。しかし、コートハウスは建物の内側に窓を増やすことができるため、こうした問題も解消しやすくなります。大きな窓も取り入れやすく、効率のよい採光や通風が可能になるでしょう。

家の防犯性が高まる

壁や建物で囲まれた中庭は外から中が見えにくく、住宅の防犯性も高められます。夜間でも電気がついているかどうかも確認できないため、外から在宅の有無が判断しにくくなるでしょう。また中庭があれば、下着など人に見られたくない洗濯物を気兼ねなく干せるのもうれしいポイントです。

スペースの有効活用ができる

中庭にウッドデッキなどを設置して使いやすさを向上させることで、家族にとってさまざまな使い方ができます。アウトドアリビングとして読書や食事、BBQなどに加え、子どもの遊び場やヨガやストレッチする場としても思い切り楽しめるでしょう。室内と緩やかにつなげることで、家族が自然と集うスペースとして活用できます。

おしゃれな中庭のある注文住宅の実例については「おしゃれな中庭のある注文住宅の実例とデザイン性を高めるヒント」で詳しく紹介しています。

外部の騒音を軽減し静かな環境をつくれる

中庭を囲むように建物を配置するコートハウスは、その構造自体が外部からの騒音を遮断する壁の役割を果たします。外側には大きな窓をあまり設けない設計になるため、道路を通る車や通行人の声などの生活音が室内に届きにくくなります。これにより、交通量の多いエリアや住宅密集地であっても、家の中では静かで落ち着いた環境を保つことができます。プライベートな空間を重視しつつ、外部の喧騒から離れてリラックスした時間を過ごしたい方に適した住まいの形といえます。

周辺環境の変化による影響を受けにくい

長年同じ場所に住み続けていると、隣接する敷地に新しい家が建ったり、近くに道路ができたりと、周囲の環境が変化することがあります。一般的な住宅では、隣に高い建物ができると日当たりや風通しが悪くなるケースも少なくありません。しかし、コートハウスは建物の内側に向かって空間が開けているため、外の環境がどう変わっても採光やプライバシーが損なわれにくいという強みがあります。将来的な周辺環境の変化を気にせず、長く安心して快適な暮らしを維持できるのは大きな利点です。

コートハウスのデメリット

続いては、コートハウスのデメリットについて解説します。

居住スペースが狭くなる

中庭は家の内側に設置するため、居住スペースを削る必要があります。土地の敷地面積に限りがある場合は、十分な居住スペースが確保できず生活してから暮らしにくさを感じることがあるかもしれません。都市部などで狭小住宅でも中庭をつくりたいなら、間取りを工夫したりコートハウスの設計が得意なハウスメーカーに依頼したりすることが大切です。

中庭のある家で後悔しがちなポイントについては「中庭のある家で後悔しがちなポイントと失敗を防ぐコツ」で詳しく紹介しています。

家の建築費が高くなりやすい

建物は凹凸が少ない形状ほど建築コストが抑えられます。しかし中庭をつくると、建物に凹凸が増えて建築コストが高くなりがちです。中庭が大きくなればなるほど、中庭に面する建物の壁や窓の面積が大きくなるため、建築コストが高くなります。

中庭のメンテナンスが必要

中庭をつくるなら、ウッドデッキを設置したりシンボルツリーを植えたりしたいと考える人も多いでしょう。しかしウッドデッキは雨や紫外線などによって腐食や劣化も起こりやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。シンボルツリーも場合によっては、剪定や虫や病気に対する消毒、落ち葉の管理などのお手入れが必要です。中庭はつくったら終わりではなく、手入れに手間がかかることも頭に入れておきましょう。

家の耐震性や断熱性が低下しやすい

通風性や採光性を高めるため、中庭を囲う建物部分に大開口窓を設置する人も少なくありません。しかし、大開口窓にすると壁が少ない構造になるため、耐震性が低下しやすくなります。鉄骨造など耐震性の高い構造での家づくりを検討しましょう。

また大開口窓にする断熱性が低下しやすい点も注意が必要です。冬は窓ガラスから室内の熱が外に逃げやすくなり、夏は外の熱が入りやすくなります。費用はかさみますが、断熱性能の高いガラスやサッシを使い、快適な住空間を実現しましょう。

コートハウスの設計時に注意すべきポイント

コートハウスは通常の住宅とは違い特殊な構造なので、設計時の工夫が大切です。快適な暮らしを実現するためにも、注意点をあらかじめ確認しておきましょう。

大雨時に備えた排水対策をしっかり行う

壁などで囲まれた中庭は、通常の庭に比べて雨水がたまりがちです。想定外の大雨が降ったときでも床下浸水しないよう、排水設備を増やすなどしてしっかりとした排水処理の設備を整えておきましょう。

家族間のプライバシーに配慮した間取りにする

最近では、コートハウスの二世帯住宅を建てる人も増えています。建物の中央に中庭をつくると中庭が世帯間の緩衝エリアになるため、ほどよい距離感をつくることが可能です。しかし中庭を介して反対側の部屋が見えてしまうことで、家族間でのプライバシーが低くなってしまうデメリットがあります。家族間のプライバシーに配慮したい場合は、部屋の配置など間取りの工夫が大切です。

効率の良い生活動線を考慮して配置する

コートハウスは建物をコの字やロの字に配置する構造上、一般的な四角い住宅に比べて端から端までの移動距離が長くなる傾向があります。生活動線が長すぎると、日々の洗濯や掃除などの家事に負担を感じやすくなってしまいます。そのため、キッチンや洗面脱衣室などの水回りを一箇所にまとめたり、行き止まりのない回遊動線を取り入れたりする工夫が重要になります。家族の実際の暮らしや毎日の家事の流れを具体的にイメージしながら、動きやすくストレスのない間取りを検討しましょう。

家事動線プランについては「家事動線プランの考え方」で詳しく紹介しています。

コートハウスの施工実績が豊富なハウスメーカーに依頼する

コートハウスでは外から中庭が見えないつくりなので、外観が閉鎖的な印象になりがちです。そのうえ構造が複雑なため、設計の難易度も高いといえます。中庭の快適性や家の耐震性、断熱性などすべてを含めて、安心して任せられるハウスメーカー選びを心がけましょう。

満足度の高いコートハウスをトヨタホームで手に入れよう

コートハウスでは開放的なプライベート空間が持てる一方で、居住スペースが狭くなったり、建築コストが高くなったりする注意点があります。実際に暮らし始めてから不便を感じることがないよう、設計時には間取りの工夫が大切です。

複雑な構造のコートハウスで快適に暮らすためにも、施工は信頼できるハウスメーカーに依頼するとよいでしょう。その点、施工実績も多く豊富なノウハウを持ち合わせているトヨタホームなら、お客様に寄り添った家づくりの提案が可能です。もし少しでも気になった方は、一度カタログ請求をするか、お近くの展示場まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

【全国のトヨタホーム展示場を探す】
https://www.toyotahome.co.jp/s/tenjijo/?ad_cd=hometag
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https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/?ad_cd=hometag

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コートハウスに関するよくある質問

コートハウスと中庭のある家の違いは何ですか?

「中庭のある家」は、建物の内側や一部に中庭を設けた住宅全般を指します。一方、コートハウスは、中庭を住まいの中心として建物や壁で囲み、プライバシーを確保することを重視した住宅です。ただし、一般的には両者がほぼ同じ意味で使われることもあります。

コートハウスは狭い土地でも建てられますか?

敷地条件によっては、狭い土地でもコートハウスを建てられます。特にL字型やコの字型の間取りは、中庭の広さを調整しやすく、都市部の住宅にも取り入れやすい形状です。ただし、中庭を確保すると室内面積が限られることもあるため、必要な部屋数や収納、生活動線を含めて計画することが大切です。

コートハウスは周囲に住宅が多くても明るくできますか?

中庭の位置や広さ、窓の配置を工夫することで、周囲に住宅が多い環境でも室内に光を取り込みやすくなります。ただし、隣接する建物の高さや方角によって日当たりは変わります。敷地ごとの日照条件を確認し、吹き抜けや高窓などを組み合わせて設計することが重要です。

コートハウスを建てる際に重視すべきポイントは何ですか?

中庭の日当たりだけでなく、室内からの見え方や生活動線、排水、メンテナンス性まで考えることが大切です。中庭をどのように使いたいのかを明確にし、リビングやキッチン、個室とのつながりを計画しましょう。敷地条件に合わせて、建物と中庭を一体的に設計することが、暮らしやすいコートハウスをつくるポイントです。

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