「キッチンのカウンターがいつも散らかっている」「まとめ買いした食材の置き場がない」と悩んでいませんか。
こうした悩みを解決する方法のひとつが、食品や日用品をまとめて収納できるパントリーです。ただし、なんとなく設けるだけでは、「キッチンから遠くて使いにくい」「棚の奥に食品が埋もれる」などの後悔につながることがあります。大切なのは、タイプ・広さ・配置を家族構成とライフスタイルに合わせて選ぶことです。
この記事では、間取り3タイプの特徴、家族構成別の広さの目安、失敗しない7つの設計ルール、建築実例を解説します。
<このような方におすすめ>
・キッチンが散らかりやすく、まとめ買いした食材や日用品の置き場に困っている方
・パントリーをつくりたいけど、ウォークインとウォークスルーどちらが自分に向いているか分からない方
・パントリーをつくったのにキッチンから遠くて使いにくいなど後悔したくない方
<この記事のまとめ>
・パントリーはキッチン作業台から出来るだけ近く配置することが、使いやすさを決める
・棚の奥行きは30cm・通路幅は80cmを基準にすると、取り出しやすく動きやすいパントリーが実現できる
・広さは2〜3人家族で0.5〜1帖、4〜5人家族で1〜2帖が目安で、何を入れるかのリストアップが広さ決定の第一歩である
パントリーとは?

パントリーとは、キッチン周辺に設ける食品・日用品専用の収納スペースのことです。「キッチンクローク」や「食品庫」と呼ばれることもありますが、意味はほぼ同じです。
吊り戸棚や引き出しなどの一般的なキッチン収納と違うのは、ストック管理に特化した独立性の高いスペースという点にあります。欧米の住宅文化が起源で、近年は日本の新築住宅やリフォームでもパントリーを検討する家庭が増えています。
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パントリーを設置するメリット
パントリーを設置すると、収納量が増えるだけでなく、キッチンまわりの整理や家事動線の改善にもつながります。ここでは、主なメリットを4つ解説します。
キッチンまわりがすっきりする
キッチンは、調理器具・食品・調味料・日用品など、さまざまな物が集まりやすい場所です。パントリーがあれば、常温保存の食品や消耗品、使用頻度の低い調理家電などをキッチン本体の収納とは分けて保管できます。調理や配膳のスペースも確保しやすいでしょう。
玄関・キッチンとの動線を考慮して配置する
パントリーを設ける際は、「どれだけ収納できるか」だけでなく、日々の買い物や調理の流れを意識して配置を考えましょう。
たとえば、玄関からキッチンへ向かう途中にパントリーを設けると、買い物から帰宅した際に、食品や日用品をそのまま収納しやすくなります。また、キッチンの近くに配置すれば、調理中に必要な食品や調味料をスムーズに取り出せるため、作業がしやすくなります。
「買う・運ぶ・しまう・使う」という一連の動きをイメージしながら、家族の暮らしに合った位置を検討することが大切です。
まとめ買いに対応できる
パントリーがあれば、飲料ケース、レトルト食品、缶詰、乾物、キッチンペーパーなどをまとめて保管できます。
ストック品を一か所に集めることで、在庫量を確認しやすくなる点もメリットです。在庫が見えやすい状態になれば、買い忘れだけでなく、同じ物を重複して買う失敗も防ぎやすいでしょう。
備蓄場所として使える
パントリーは、非常食や水、防災用品を保管する場所としても活用できます。非常食や飲料水を普段使いの食品と同じ場所で管理すれば、賞味期限の確認もしやすくなります。古い物から使い、使った分を買い足すローリングストックを取り入れる場合も、パントリーがあると管理が簡単です。
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パントリーの種類3タイプ

パントリーの間取りは、大きく「壁付けタイプ」「ウォークインタイプ」「ウォークスルータイプ」に分けられます。各タイプの主な特徴は以下の通りです。
| タイプ | 壁付け | ウォークイン | ウォークスルー |
| 必要な広さ | 0.5帖未満〜 | 1帖〜 | 1.5帖〜 |
| 収納量 | 小〜中 | 大 | 中〜大 |
| 通気性 | △ | △ | ◎ |
| コスト | 低 | 中〜高 | 高 |
ここでは、各タイプの特徴と導入に向いている人を紹介します。
壁付けタイプ|省スペースで取り出しやすい
壁付けタイプは、キッチンの背面や横の壁に棚を設けるシンプルなタイプです。0.5帖未満のスペースでも取り入れやすく、3タイプの中では工事範囲が小さいため、コストを抑えられる傾向があります。
扉を設けない場合は、調理中に振り向くだけで食材や調味料を取り出せるため、日常使いのしやすさが強みです。ウォークインやウォークスルーのものと異なり通路が必要ない分、床面積に対して効率よく多くのものを収納できるため、コンパクトな間取りの住まいに向いた収納といえます。
ウォークインタイプ|大容量で生活感を隠せる
ウォークインタイプは、人が中に入れる独立した小部屋タイプのパントリーです。おおよそ1帖以上の広さが必要になるものの、食品、飲料、日用品、非常食、使用頻度の低い調理家電までまとめて収納できます。扉を閉めれば中の物を隠しやすいため、LDKの生活感を抑えたい家庭にもおすすめです。
一方で、独立した空間になる分、換気や照明を計画しておかないと、湿気がこもったり奥の物が確認しづらくなったりします。4人以上のファミリーや、まとめ買いの量が多い家庭に向いたタイプです。
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ウォークスルータイプ|家事動線を最短にできる
ウォークスルータイプは、出入口が2か所あり、通り抜けできるタイプです。玄関からキッチンへの動線上に配置すれば、買い物後の荷物をリビングに持ち込まず、そのまま収納できます。
キッチンとランドリールームをつなげる配置にすれば、料理と洗濯を並行しやすくなるでしょう。通気性を確保しやすい点も特徴です。
ただし、通路として使う分、収納に使える壁面はウォークインタイプと比べると少なくなります。収納量を最大化するよりも、家事効率を優先したい共働き世帯や、週末にまとめ買いをする家庭に向いています。
【家族構成別】パントリーの広さの目安
パントリーの広さは、家族の人数だけで決めるものではありません。買い物頻度、収納したい物の量、防災備蓄の有無によって必要な広さが変わります。ここでは家族構成別の目安を紹介します。
【2〜3人家族】0.5〜1帖
2〜3人家族で、調味料・乾物・缶詰・飲料のストックが中心であれば、0.5〜1帖程度でも対応できます。この広さであれば、壁付けタイプや小型のウォークインタイプが現実的といえます。
パントリーの広さにあわせて棚を浅くしておくと、奥まで確認しやすく、在庫管理もスムーズです。
【4〜5人家族】1〜2帖
4〜5人家族では、お米、飲料ケース、子どものお菓子、日用品、非常食など収納物が増えやすくなります。そのため、1〜2帖程度を目安にすると計画しやすいでしょう。
セカンド冷凍庫を置きたい場合は、2帖程度を検討すると余裕が生まれます。ただし、広さだけで判断せず、扉の開閉スペースやコンセントの位置確認も重要です。
【6人以上】3帖以上
6人以上の大家族や、まとめ買いの量が多い家庭では、3帖以上のウォークインタイプが選択肢になります。この広さがあれば、大量の食材、業務用サイズの調味料、防災備蓄までまとめて収納できます。
内部に作業カウンターを設けると、買い物後の仕分けや食品の詰め替えも効率よく行えるでしょう。
失敗しないパントリーをつくる7つの設計ルール
パントリーは、設計段階で使い方を具体的に考えておくことが重要です。ここでは、建築後に後悔する声が多い順に、7つの設計ルールを解説します。
【動線】キッチン作業台から3歩以内に配置
キッチンとパントリーの距離が遠いと、調理中の往復が負担になり、結果うまく活用できなくなる可能性があります。よく使う食品や調味料を収納する場合は、キッチン作業台から3歩以内の配置にするのが好ましいです。
ただし、買い物後の片付けも考えるなら、玄関からの距離も確認が必要です。調理時の動線と搬入時の動線を両方見て、もっとも無理のない配置を検討しましょう。
【サイズ】棚は奥行き30cm、通路は80cmが基準
棚の奥行きが深すぎると、奥の物が見えにくくなり、賞味期限切れや二重買いの原因になります。食品や調味料を中心に収納するなら、奥行き30cm程度を目安にすると管理しやすいでしょう。
一方、ウォークスルータイプでは、買い物袋を持って通れる幅も必要です。通路幅は80cm程度を目安にし、収納量と通りやすさのバランスを確認しましょう。広さを確保しても、通路が狭いと日常的に使いにくくなります。
【換気】においと湿気を逃がす「出口」を必ずつくる
密閉されたパントリーは、湿気やにおいがこもりやすくなります。食品を保管する場所だからこそ、小窓や換気扇など、空気を逃がす出口を設けることが大切です。
特に、梅雨時期や湿気の多い地域では、乾物や粉物、根菜類の保管状態に影響するリスクがあります。換気とあわせて、除湿剤や調湿性のある壁材(エコカラット等)を使うのも有効です。
【明るさ】両手がふさがっていても自動で点く照明を選ぶ
パントリー内が暗いと、棚の奥にある物を見落としがちです。天井に1灯だけでは、棚板の影で下段や奥が暗くなる場合もあるでしょう。そのため、買い物袋を抱えて入ることが多いなら、人感センサー付きの照明が便利です。
スイッチを探す必要がなく、夜間や朝の忙しい時間帯でもスムーズに使えます。棚板の下に小型ライトを設けると、収納物の確認もしやすくなるでしょう。
【電源】後悔しないコンセント計画
パントリーには、セカンド冷凍庫や掃除機の充電器などを置く可能性があります。「後から置こうとしていたのに、コンセントがなかった」というのは典型的な失敗例です。
そこで、新築やリフォームの段階で、将来置きたい家電を想定しておきましょう。家電を置く予定がない場合でも、2口以上のコンセントを設けておくと使い方の幅が広がります。
【収納】「何を入れるか」リストアップが広さ決定の第一歩
パントリーの広さをなんとなく決めると、広すぎて持て余したり、狭すぎて物があふれたりする可能性があります。まずは、食品、飲料、日用品、非常食、調理家電、ゴミ箱など、収納したい物を具体的に書き出しましょう。
収納物を分類すると、必要な棚数や床置きスペースが見えてきます。広さは、間取りの余りで決めるのではなく、収納物から逆算して決めることが大切です。
【扉】荷物を抱えたまま出入りできる建具を選ぶ
開き戸は一般的ですが、開閉のためのスペースが必要です。買い物袋を両手に持っているときや、キッチン側の通路が狭い場合は、使いにくく感じることがあります。
出入りのしやすさを重視するなら、引き戸やロールスクリーンも選択肢になります。パントリー内を隠したいのか、荷物の出し入れを優先したいのかを整理して、建具を選びましょう。
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パントリーのある間取り実例
ここでは、トヨタホームが手掛けたパントリーのある建築実例を紹介します。収納量、玄関からの動線、ランドリールームとのつながりに注目すると、自分の住まいに合う取り入れ方を具体的にイメージしやすくなります。
食料品のまとめ買いや備蓄も安心な大容量のパントリー

延床面積56坪の2階建て住宅です。キッチン周辺には、食料品のまとめ買いや非常食の備蓄にも対応できる大容量のパントリーを設けています。
掃除機が収まる壁面収納や広めの玄関クローゼットも計画されており、用途ごとに収納場所を分けている点が特徴です。
食品はパントリー、履物やアウトドア用品は玄関クローゼットと、用途ごとに役割を分けているため、住まい全体が散らかりにくい間取りになっています。
食料品のまとめ買いや備蓄も安心な大容量のパントリーの建築実例を見る
玄関クローゼットとつながったパントリー

延床面積39坪の平屋です。玄関クローゼットからパントリー、キッチンへとつながる一直線の動線が設けられています。買い物後の荷物をリビングに持ち込まず、そのまま収納できる点が特徴です。
パントリー内に冷蔵庫を置くことで、食材をすぐに冷蔵・冷凍できる動線もつくられています。米や飲料、実家から届く土つきの野菜などを玄関から直接パントリーへ運べるため、片付けの手間を減らしやすい間取りです。
移動距離を短くしたい平屋の間取りを検討している場合にも、参考になる実例です。
ランドリールームと隣り合うウォークスルータイプのパントリー

延床面積40坪の2階建て住宅です。キッチン、パントリー、ランドリールームを横並びに配置し、料理と洗濯を同時に進めやすい家事動線を実現しています。キッチンとパントリーの間は扉を設けず、必要な物を出し入れしやすい形です。
一方、パントリーとランドリールームの間には扉を設け、においや湿気に配慮しました。さらに、全館空調「スマート・エアーズ」の採用により一年中快適な大空間LDKも実現しており、開放感のある暮らしやすい間取りになっています。
ランドリールームと隣り合うウォークスルータイプのパントリーの建築実例を見る
パントリーの収納アイデア

パントリーは、設置するだけでなく収納方法を工夫すると使いやすさが変わります。ここでは、収納量を活かしながら在庫管理もしやすくするアイデアを3つ紹介します。
可動棚で高さを有効活用する
固定棚では、収納物のサイズが変わったときにデッドスペースが生まれやすくなります。可動棚であれば、棚板の間隔を自由に変えられるため、背の高いボトル類から低い缶詰まで無駄なく収納できます。
買い置きの内容は、子どもの成長や買い物スタイルの変化によって変わるものです。棚の高さを後から調整できるようにしておくと、長く使いやすいパントリーになります。
見せる収納と隠す収納を使い分ける
よく使う調味料や食材は、取り出しやすさを重視して目線の高さ(ゴールデンゾーン)に置くとよいでしょう。一方、生活感が出やすい大容量パックやストック品は、ボックスに入れて隠すと見た目が整います。
毎日使う物は見える場所へ、使用頻度が低い物は上段や下段へ分けることがポイントです。見やすい収納と隠す収納を使い分けることで、片付いた状態を維持しやすくなります。
透明容器+ラベリングで在庫管理を楽にする
袋のまま収納すると、中身や残量が分かりにくくなります。 たとえば、透明容器や中身が見えるケースに移し替えるだけでも、スムーズに在庫確認ができるでしょう。
さらに、ラベルに品名と購入日を書いておくと、家族も場所を把握しやすくなります。二重買いや賞味期限切れを防ぐためには、見て分かる収納にすることが大切です。定期的に在庫を見直す日を決めておくと、収納の乱れも防ぎやすくなります。
パントリーの間取りで迷ったら、実績あるハウスメーカーに相談しよう
パントリーは、キッチンまわりをすっきりさせ、まとめ買いや備蓄にも対応できる収納です。ただし、タイプや配置を誤ると使いにくくなることがあり、それぞれに向き・不向きがあります。
どのタイプが合うかは、家族構成や収納量、買い物の頻度によって変わります。 パントリーの間取りで迷ったときは、建築実例を参考にしながら、実績あるハウスメーカーに相談して検討しましょう。
トヨタホームでは、家事動線にこだわった間取りプランを多数用意しています。お客様のライフスタイルに合わせた収納計画をご提案しているので、カタログ請求、もしくはお近くの展示場まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
【全国のトヨタホーム展示場を探す】
https://www.toyotahome.co.jp/s/tenjijo/?ad_cd=hometag
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https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/?ad_cd=hometag
パントリーの間取りに関するよくある質問
パントリーはどこに配置するのがおすすめですか?
基本は、キッチンの近くに設けると、調理や片付けの際に使いやすくなります。さらに、玄関やシューズクロークからパントリーを経由してキッチンへつながる間取りにすると、買い物から帰った後に食材や日用品をしまいやすくなります。
パントリーと洗面室・ランドリールームをつなげるメリットはありますか?
キッチン・パントリー・洗面室・ランドリールームをつなげると、料理や洗濯、片付けを同時に進めやすい動線になります。移動距離を抑えられるため、家事を効率化したい共働き世帯や子育て世帯にもおすすめです。
パントリーはどのくらいの広さが必要ですか?
必要な広さは、家族の人数や買い置きの量、収納したいものによって異なります。食品だけを収納する場合と、調理家電・ゴミ箱・日用品まで置く場合では必要なスペースが変わるため、現在使っている収納量を確認してから計画することが大切です。
パントリーの収納棚はどのように計画すればよいですか?
食品や飲料は、奥行きが深すぎると奥のものを取り出しにくくなるため、収納する物に合わせて棚の奥行きや高さを考えることがポイントです。可動棚にすると、背の高いボトルや調理家電などにも対応しやすくなります。重い飲料や非常食は、取り出しやすい下段に置くと安心です。
パントリーで後悔しないために注意すべきことはありますか?
収納量だけを重視すると、通路が狭くて使いにくかったり、奥にしまった物が見つけにくかったりする場合があります。何をどこに置くかをあらかじめ想定し、扉の有無、換気、照明、ゴミ箱の位置まで含めて計画することが大切です。
パントリーは生活感を隠す収納としても使えますか?
はい。食品ストックや家電、ゴミ箱など、生活感が出やすいものをパントリーにまとめることで、キッチンやダイニングをすっきり見せやすくなります。来客時に見せたくないものを隠せるため、デザイン性と使いやすさを両立しやすい点も魅力です。
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