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更新日:2026.06.28

インナーテラスとは?後悔しない間取りの作り方とおすすめの使い方を解説

インナーテラスとは?後悔しない間取りの作り方とおすすめの使い方を解説

「天気を気にせず外の空気を感じたい」「外に洗濯物を干したりくつろいだりできる場所が欲しい」と考える方に向いている間取りが、インナーテラスです。

屋外の開放感を取り入れつつ、屋根や壁によって雨や強い日差しを避けやすい点から、近年の注文住宅で人気が高まっているスペースです。ただし、費用や建築面積、採光への影響を理解せずに採用すると、使いにくさや後悔につながる場合があります。

この記事では、インナーテラスの特徴やメリット・デメリット、間取り設計のポイント、暮らしに合わせた使い方を解説します。

<このような方におすすめ>

・天気を気にせず洗濯物を干せる場所が欲しい、室内干しはしたくないと思っている方

・インナーテラスに憧れているけど、費用が高そう・居住スペースが狭くなりそうで迷っている方

・バルコニーやベランダとインナーテラスは何が違うのか、自分の暮らしに合っているか知りたい方

<この記事のまとめ>

・インナーテラスは費用が外構テラスの2倍以上になることもあるため、建築面積への影響も含めてコストを事前に把握することが重要

・配置を間違えると隣の部屋が暗く寒くなるリスクがあり、LDKとフラットにつなぐ素材・動線の設計が後悔を防ぐカギになる

・テーブルを置いてくつろぐなら奥行き2,300mm以上が快適の目安で、洗面室・キッチンから直接アクセスできる動線にすると使用頻度が高まる

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そもそも「インナーテラス」って何?

そもそも「インナーテラス」って何?

インナーテラスとは、建物の壁や屋根に囲まれた半屋外空間のことです。外構テラスやバルコニーのように、建物の外側へ張り出すのではなく、建物の内側に「くぼんだ形」で設ける点が大きな特徴です。屋根があるため雨や直射日光を避けられる一方で、壁の一面や天井の一部が開口していることで、外の空気や光を感じられます。

また、リビングと隣接させると室内の延長として使える第二のリビングになり、くつろぎや家事、趣味など幅広い用途に活用できるのも魅力です。土足のまま使え、屋外用の家具やラグなども取り入れやすいため、注文住宅で採用する家庭も増えています。

バルコニー・ベランダとの違い

バルコニーとベランダは、どちらも建物の外壁より外側へ張り出して設ける外部空間です。一般的には、ベランダは屋根付き、バルコニーは屋根なしとして区別されます。

ちなみに、インナーバルコニーは2階以上に設けられた「建物の内側に引っ込んだ屋根付きバルコニー」で、雨に濡れにくい点はインナーテラスと似ています。

両者の最大の違いは、設置される階と地面との関係です。インナーテラスは1階の地面レベルに設けることが多く、庭やLDKと一体化させやすい空間です。

インナーバルコニーは2階以上に設けられるため、眺望や採光を得やすい一方、重い物の搬入や子どもの外遊びには向きません。用途と設置階によって、どちらが自分たちの暮らしに合うかが変わってきます。

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インナーテラスのメリット

インナーテラスのメリット

インナーテラスが人気を集めている理由は「屋外の心地よさ」と「屋内の快適さ」を両立しやすい点にあります。

ここでは、天候・広さ・使い方・プライバシー・家族の居場所の5つに分けて、インナーテラスの魅力を具体的に解説します。

天候を選ばず、外の心地よさを楽しめる

インナーテラスの強みは、屋根によって天候の影響を受けにくいことです。雨の日でも濡れにくく、真夏の強い日差しも壁や庇でやわらげられます。

庭や通常のバルコニーは天気によって使えない日があるものの、インナーテラスなら季節や天気を問わず外の空気を感じられます。「せっかく作ったのに結局使わない」という後悔が生まれにくいのも、この安定した使いやすさが理由です。

素材とフラット設計で、実際より広く見せられる

リビングとインナーテラスの床材・建具・天井の素材をそろえてフラットにつなぐと、室内外の境界が弱まり、空間に奥行きが生まれます。大きな窓を開け放てばLDKとインナーテラスが一体化し、視線が外まで抜けるため、LDK空間が実際の床面積以上に広く感じられるでしょう。

限られた延床面積でも「広い家に住んでいる」という感覚を得やすく、特にコンパクトな間取りほど効果が際立ちます。

用途を固定しない、フレキシブルな空間になる

インナーテラスは、特定の用途に固定しない空間として使える点もメリットです。平日は洗濯物を干す家事スペース、休日は子どもの遊び場、来客時は食事やBBQを楽しむ場として活用できます。

ガーデニングやDIYなど、多少の汚れが気になる作業にも向いている空間です。家族全員の異なるニーズに対応でき、「部屋数を増やせない」「庭スペースが取れない」という住宅事情をカバーする役割も果たします。

壁と植栽を組み合わせれば、開放感とプライバシーを両立できる

建物の内側に設けるインナーテラスは、目隠しの配置によって外からの視線を調整しやすい空間です。たとえば、道路や隣家側に高さのある壁を設ければ、目線を遮りながら過ごせます。

壁だけで囲うと圧迫感が出やすいため、植栽と組み合わせて自然に目隠しをするのもよいでしょう。「開放的に過ごしたいけれど、近隣の目が気になる」という悩みを解消できるのは、囲まれた構造を持つインナーテラスならではのメリットです。

家族それぞれの「もう一つの居場所」が生まれる

インナーテラスがあると、一人がアウトドアリビングとして読書などに使っている間、別の家族がリビングでテレビを見るといった使い分けが可能です。子どもが外遊びに近い過ごし方をしながら家の中から見守れる場所としても向いています。

完全な個室ではないため家族の気配は残りつつも、一人で落ち着ける場所として活用できます。家族それぞれの居場所が増えることで、家全体での過ごし方の幅が自然と広がるはずです。

インナーテラスのデメリット

インナーテラスには多くのメリットがある一方で、導入前に押さえておきたいデメリットもあります。ここでは、計画段階で見落とすと後悔につながりやすいポイントとして、費用・面積・設計の3点を解説します。

費用は外構テラスと比べて高くなる傾向

インナーテラスは、外に後付けするテラスやウッドデッキとは性質が異なり、建物をくぼませる形でつくる「建物形状の一部」です。そのため、費用はテラス単体で比較できるものではなく、外壁・屋根・サッシといった建物本体の工事量が増えることで決まります。結果として外構のテラスより高くなる傾向がありますが、これはテラス自体の価格差というより、建物側のコスト増によるものです。

「テラスを付けたいだけなのに、思ったより予算がかかった」とならないよう、早い段階で見積もりに含めて総予算を確認しておきましょう。

建築面積に算入されると、他の部屋が狭くなる

インナーテラスは、壁や屋根で囲まれた構造のため、設計によっては建築面積や延床面積に算入されます。建ぺい率や容積率に上限があるなかでインナーテラスの面積が増えると、その分だけリビングや寝室など、他の居室スペースが狭くなるケースも出てくるでしょう。

「インナーテラスを広くしたら、リビングが想定より狭くなった」という事態を避けるために、面積の扱いについては設計士や住宅会社に必ず確認しましょう。

配置を間違えると、隣の部屋が暗く寒い空間になる

インナーテラスを設ける位置によっては、隣接する部屋の日当たりに影響します。特に南側や東側にインナーテラスを配置すると、光が遮られてリビングや寝室が一日中暗く感じられる場合があります。

また、室内外の境界が曖昧な設計では、冷暖房効率が下がりやすいため、断熱性能にも配慮が必要です。開放感だけでなく、採光、通風、断熱のバランスを見て計画しましょう。

インナーテラス間取り設計4つのポイント

インナーテラス間取り設計4つのポイント

インナーテラスは、設計の工夫で使い勝手が大きく変わります。ここでは「つくったけど結局使わない」という後悔を防ぐために、押さえておきたいポイントを4つ解説します。

LDKと床材・素材を統一してフラットにつなぐ

室内とインナーテラスの床に段差をなくし、床材や建具の素材・色をそろえると、空間に一体感が生まれます。境界線が曖昧になるほど視線は外へと抜け、リビング全体が実際の広さ以上に感じられるでしょう。

一方、素材がバラバラだったり段差があったりすると、隣り合っていても「別の空間」という印象が強まります。日常的に使いやすくするには、自然に行き来できるつながりを意識することが大切です。また、大開口のサッシを採用すれば、開け放したときの一体感はさらに高まります。

壁の高さと植栽でプライバシーと開放感を両立する

道路や隣家に面した側の壁は、立ったときに視線が届かない高さを確保するのが基本です。とはいえ、壁だけで囲ってしまうと閉塞感が出て、せっかくの外空間らしさが失われてしまいます。

そこで有効なのが、植栽との組み合わせです。緑が目隠しの役割を果たしながら圧迫感をやわらげ、自然光や風も程よく通してくれます。「外からは見えないけれど、中からは空が見える」という設計が、インナーテラスの居心地のよさを引き出します。

洗面室・キッチンから直接アクセスできる動線にする

インナーテラスを洗濯物干しとして使うなら、洗面室からの動線がカギを握ります。洗濯機のある洗面室とインナーテラスが直接つながっていれば、洗う・干す・取り込むという一連の作業を1階だけで完結します。

階段の上り下りも減るため、共働き世帯や足腰の負担が気になる人には特に大きなメリットでしょう。一方、BBQや食事を主な用途にしたいなら、キッチンやダイニングからのアクセスを優先すると使いやすくなります。

最適な動線は用途によって変わるので、使い方のイメージを固めてから間取りを決めるのがおすすめです。

テーブルを置くなら奥行き2,300mm以上が快適の目安

インナーテラスにテーブルと椅子を置いてくつろぎたいなら、奥行きは2,300mm以上を目安にすると使い勝手が上がります。これよりも狭いと、椅子を引く動作が窮屈になりがちです。

家族全員で囲んでBBQや食事を楽しむ場面まで想定するなら、2,700mm以上あると余裕が生まれます。ただし、広さと建築コストは比例するため、用途と人数、予算のバランスを見ながら、必要な奥行きを設計段階で確認しておきましょう。

【ライフスタイル別】インナーテラス活用アイデア

インナーテラスは、暮らし方に合わせて使い方を変えられる自由度の高い空間です。ここでは、家族構成や趣味・働き方別に、具体的な活用イメージを紹介します。

【共働き家庭】急な雨でも取り込み不要の「常設干し場」として

共働き家庭の洗濯の悩みといえば、外出中の急な雨です。屋根のあるインナーテラスに洗濯物を干しておけば、天候の変化を気にせずに済みます。洗面室から直接出られる動線にしておけば、洗う・干す・取り込む・しまうという流れが1階だけで完結します。

外気が通るため、部屋干し特有のにおいがこもりにくいのもインナーテラスならではのメリットです。忙しい平日の家事負担を、間取りの工夫でぐっと軽くできます。

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【子育て家庭】安全に遊ばせられる専用スペースとして

「小さな子どもを外で遊ばせたいけれど、目が届きにくく交通も心配」という悩みを、インナーテラスが解消してくれます。壁で囲まれているため、子どもが外へ飛び出す心配が少なく、キッチンや窓越しに様子を見守りながら家事を進めることが可能です。

夏はタイルデッキでプール遊びを、冬は日当たりのよい場所で体を動かすなど、季節を問わず活躍します。砂や泥で汚れても、屋外なので室内まで汚さずに済むのも安心できるポイントです。

【アウトドア好き】BBQ・おうちキャンプができる場として

アウトドアが好きでも、準備と後片付けの手間をネックに感じる場面は少なくありません。インナーテラスがあれば、道具を車に積み込む必要がなく、思い立ったときにすぐBBQやおうちキャンプを楽しめます。

屋根があるため雨が降っても中断せずに済み、煙や汚れをあまり気にせずに使える点もメリットです。アウトドア用品をインナーテラスの近くに収納できる設計にしておけば、準備から片付けまでの動線もスムーズになります。

【在宅ワーカー】気分転換にすぐ出られる「屋外の仕事場」として

一日中同じ部屋で過ごすと、気分の切り替えが難しくなりがちです。インナーテラスにテーブルと椅子を置けば、外の空気を感じながら仕事ができる簡易的なアウトドアオフィスになります。

オンとオフの切り替えがしにくいリモートワークでも「少し外に出る」という選択肢が家のなかにあるだけで、気持ちをリセットしやすくなるでしょう。雨や強風の影響も受けにくいので、ノートパソコンを持ち出して作業しても安心です。

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【ガーデニング好き】雨に濡れない「家の中の小さな庭」として

ガーデニングを楽しみたくても、雨ざらしの環境では繊細な植物の管理が難しくなります。屋根のあるインナーテラスなら雨の影響を受けにくく、水やりの量やタイミングを自分で調整できます。

リビングに面した位置に設ければ、室内にいながら植物の成長を日々眺められるのも魅力です。ハーブや観葉植物、家庭菜園など、育てたいものに合わせて棚や鉢の置き方を工夫すれば、限られたスペースでも趣味の時間を充実させられるでしょう。

土を使う作業も屋外の感覚で行えるため室内を汚しにくく、緑に囲まれた空間は家全体の雰囲気をやわらかく整えてくれます。

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【間取り図あり】インナーテラスのある住まい

4LDK・2階建て、延床面積128.24㎡(約38.8坪)の間取りです。1階のLDKに隣接する形でインナーテラスを設け、その真上の2階にバルコニーを重ねた構成が特徴です。この上下に重ねる設計には、いくつかのメリットがあります。

まず、1階のインナーテラスは、真上のバルコニーが屋根の役割を果たすため、別に屋根を設ける必要がなく、コストを抑えることが可能です。2階のバルコニーも、インナーテラスの上に乗る形になり、構造的に安定しやすくなります。

1階では雨をしのぎながら外気を感じ、2階では開放的な眺望を楽しむというように、上下で性格の異なる外空間を使い分けられる点も、このプランの魅力です。

インナーテラスのある住まいの建築実例を見る

インナーテラスのある家を建てるなら、まず間取りのプロに相談をしよう

インナーテラスは、天候・広さ・使い方・プライバシー・家族の居場所という課題を一度に解決できる、自由度の高い空間です。一方で、費用・建築面積・採光といった専門的な判断が必要なポイントも多く、設計段階での検討が仕上がりを大きく左右します。

「自分の家に合うかどうかわからない」「どんな間取りにすればよいか迷っている」という方は、まず実際のプランを見ながら専門家に相談するのが近道です。

トヨタホームでは、インナーテラスを取り入れた間取りプランの資料請求や設計相談に対応しています。理想の暮らしのイメージを実現するためにも、ぜひ一度問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

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インナーテラスに関するよくある質問

インナーテラスとサンルームの違いは何ですか?

インナーテラスは、屋根や壁で囲まれた半屋外的な空間を指すことが多く、リビングや庭とのつながりを楽しむために設けられます。一方、サンルームはガラスで囲まれた室内に近い空間で、日光を取り込みながら洗濯物を干したり、植物を育てたりする用途に向いています。どちらが適しているかは、くつろぎ・家事・収納など、主な使い方から考えることが大切です。

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インナーテラスは洗濯物干しに使えますか?

はい、洗濯物干しのスペースとして活用できます。屋根があるため天候の影響を受けにくく、室内干しよりも風を通しやすい点がメリットです。洗面室やランドリールーム、ファミリークローゼットとの動線を近づけることで、「洗う・干す・しまう」がスムーズになり、日々の家事負担を軽減しやすくなります。

インナーテラスをおしゃれに仕上げるポイントは?

室内の床材や天井、照明、窓まわりのデザインをリビングと統一すると、空間に連続性が生まれます。木目の天井やタイル、間接照明などを取り入れると、屋外でありながら心地よく落ち着ける場所になります。また、庭や植栽との見え方まで考えることで、室内からの眺めも美しく整えられます。

インナーテラスをつくる際の注意点はありますか?

インナーテラスは用途に応じて、日当たり・風通し・プライバシー・排水計画を考えることが重要です。洗濯物干しを主目的にする場合は、湿気がこもりにくい設計や家事動線への配慮が欠かせません。くつろぎの場として使う場合は、道路や隣家からの視線、夏の日差し、冬の寒さも踏まえて、窓や屋根の形状を検討しましょう。

狭い敷地でもインナーテラスはつくれますか?

狭小地や都市部の住宅でも、間取りの工夫によってインナーテラスを取り入れることは可能です。例えば、2階リビングに隣接させたり、中庭のように建物に囲まれた位置へ設けたりすることで、限られた敷地でも光や風、外とのつながりを感じる空間をつくれます。

トヨタホームでインナーテラスのある家は建てられますか?

トヨタホームでは、暮らし方や敷地条件に合わせて、リビングとつながるインナーテラスやインナーバルコニーを取り入れた住まいを提案しています。鉄骨ラーメン構造による空間設計の自由度を生かし、大きな窓から光や風を取り込む開放的なLDKと、インナーテラスを一体的に計画することも可能です。洗濯動線、プライバシー、庭とのつながりまで含めて検討すると、ご家族に合った心地よい空間づくりにつながります。