バリアフリーで世代を問わず暮らしやすいとあって、平屋を新築で建てたい人が増えているのをご存知でしょうか。老後を見据えた建て替えだけではなく、おしゃれな平屋にしたいという若者や子育て世代も多くいます。そこで、新築平屋を建てる際の費用目安やおすすめの間取り、プラニングする際の工夫について解説します。
<このような方におすすめ>
・家事動線の効率化と、家族の自然なコミュニケーションを最優先したい方
・高い天井や大きな窓など、開放感あふれるおしゃれなデザインを実現したい方
・地震や台風に強く、将来にわたって長く安心して住み続けられる家を求める方
<この記事のまとめ>
・効率的な動線やデザイン性を重視する子育て・共働き世帯からも「現代のライフスタイルに合う住まい」として高く評価されている
・基礎や屋根の面積が広くなるため建築費が1〜2割程度割高になる傾向があり、延床面積を確保するためには建ぺい率を考慮した広めの土地確保が鍵
・窓の防犯対策やハザードマップの確認、収納スペースの確保をセットで検討することが成功の秘訣
今、新築の平屋を建てる人が急増!注目される理由とは?

新築で平屋を建てる人は、ここ10年で着実に増えています。2024年の平屋の着工棟数は61,345棟となっており、2014年の32,827棟と比べるとおよそ1.9倍に増加しました。
かつては「平屋=シニア世代の住まい」という印象を持たれることもありましたが、最近では若い世代や子育て世帯からも支持を集めています。背景にあるのは、バリアフリー性だけではありません。
暮らしやすさとデザイン性を両立でき、現代のライフスタイルに合う住まいとして再評価されている点が大きな理由です。特に注目されているのは、次の5つです。
・ワンフロアで完結するシンプルな生活動線
・子育て世帯からシニアまで幅広い世代に支持されている
・家事動線をコンパクトにまとめられ、暮らしやすい
・開放感のあるおしゃれなデザイン住宅として人気が高まっている
・構造や設計の工夫により、広い空間を確保しやすくなっている
このように平屋は、安心して暮らせる住まいであると同時に、今の暮らし方に合ったデザイン住宅としても人気が高まっています。暮らしやすさとおしゃれさの両方を求める方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
※参考:建築着工統計調査 建築物着工統計4 用途別(大分類)、地上の階数別、構造別(新築工事)/建築物の数、床面積、敷地面積 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口
新築平屋を建てるメリット

シニア世代だけでなく、若者・子育て世代に需要があるのはなぜでしょうか。平屋を建てるメリットを紹介します。
家族間のコミュニケーションが取りやすい
平屋を建てる大きなメリットが、家族間でのコミュニケーションが取りやすい点です。2階建てだと生活空間が上下階に分かれるため、家族が今何をしているか分かりにくいことがあります。
特にリビングを通らずに2階へ上がれる階段がある場合、子どもが自分の部屋に直行してしまう可能性があり、言葉を交わすタイミングが少なくなってしまうことがあります。
しかし平屋にすると、リビングを中心とした間取りにできます。リビングと同じフロアに個室があるため、家族の気配を感じやすく自然と家族間のコミュニケーションが取れるでしょう。
ワンフロアで生活動線がコンパクトにまとまる
平屋の場合は上下階の行き来がないので、ワンフロアで生活が完結します。掃除機を2階まで運んで掃除をしたり、布団や洗濯物を干すのに上下階を行き来したりする必要がありません。また、階段もないので階段掃除の手間も省けます。生活動線がコンパクトになるので、家事を効率よく行うことができ、暮らしの満足度も高まるでしょう。
高い天井や開放的な間取りを実現しやすい
平屋は屋根形状を活かして吹き抜けを設けることができます。そのため、天井が高く開放感あふれるリビングの設計も可能です。さらに屋根裏空間やロフト空間も取り入れられます。これは平屋ならではのメリットです。
リビングの近くの天井裏にスキップフロアや収納スペースを設ければ、散らかりがちな子どものおもちゃなども自由に出し入れができて、リビングがスッキリと片付きます。また天井裏にロフトを設ければ、子どもの寝室としても使えます。
このように、天井高を自由に活用できることで思い通りの間取りが実現可能です。
構造が安定しやすく耐震性が高い
平屋は耐震性の面でも注目されています。平屋には支えるべき2階部分がないためです。地震が起きたときは、1階より2階、2階よりも3階と、上階になるほど揺れが大きくなり、下階に負荷がかかります。
しかし1階のみでできている平屋は、上階を支える必要がないので構造が安定するのです。さらに、建物自体が低いことで風の影響を受けにくく、地震や台風などの災害には強い傾向があります。
新築平屋を建てるデメリット
次は平屋を建てるデメリットについて解説します。特に費用面での懸念点が多くあります。
広い土地を必要とするケースが多い
平屋は1階部分にすべての部屋を配置する必要があるため、同じ床面積の2階建てに比べて広い土地が必要になります。土地が広いと、土地取得費が高くなるうえ、固定資産税などの負担も増えやすくなります。
初期費用だけではなく、毎年支払う費用が高くなる点について、余裕を持って支払い続けることができるか、よく検討しましょう。また都心部では、平屋を建てられる広い土地が見つかりにくいということもあります。
基礎部分が多く、建築費用が高くなる可能性がある
平屋は土地代だけではなく、建築費用も高くなる傾向があります。それは、基礎部分が多いためです。基礎工事は、建築費用の中でも大きな割合を占める部分です。
平屋の場合は1階部分にすべての部屋を配置するため、2階建てに比べて基礎工事が多くなります。その分、全体の建築費用にも大きく影響するため、総額の建築費用が高くなってしまうのです。
日当たりやプライバシーに配慮した設計が必要になる
平屋は建物の高さが低いため、周囲の建物や敷地条件の影響を受けやすい住まいです。隣家との距離が近い場合は、日当たりが確保しにくくなることもあります。
さらに、すべての居室が1階にあるため、道路や隣地から室内が見えやすくなるケースもあります。快適に暮らすには、窓の位置や大きさ、建物の配置を丁寧に検討することが重要です。
たとえば、中庭を設けたり、高窓を採用したりすれば、外からの視線を抑えながら明るさを取り込めます。快適な平屋の暮らしを実現させるためには、敷地条件を踏まえた設計がポイントです。
水害リスクが高くなる可能性がある
平屋は2階建てのように垂直避難ができません。そのため浸水が起きた際は、室内に逃げ場所がないこともデメリットのひとつです。近くの避難所を確認しておくことはもちろんですが、平屋を建てるときはハザードマップなどで浸水の可能性がない土地か確認して建てるようにしましょう。
もし建築予定地での浸水の可能性が高い場合は、地盤や基礎を高めに設定するのもひとつの方法です。
新築平屋を建てる際の費用目安
平屋を建てると基礎や屋根部分が多くなるため、同じ延床面積の住宅を建てる場合、2階建てと比較して建築費用が高くなる傾向があります。木造や鉄骨など、構造によって費用は異なるものの、新築平屋は同規模の2階建てと比べて1〜2割程度割高になるとされています。
住宅の費用を考える際は、「坪単価」もひとつの目安です。平屋は基礎や屋根の面積が増えるため、坪単価が高くなる傾向があります。一方で、階段や2階部分のトイレが不要になるため、間取りによっては延床面積を抑えられます。
費用を抑えたい場合は、部屋数を絞る、間取りをシンプルにするなどの工夫が有効です。
平屋の価格はどれくらい?相場と費用を左右するポイント、間取りの工夫も紹介
平屋に必要な土地の広さ
平屋を計画する際は、建物の広さだけでなく、駐車スペースや庭、隣地との距離なども含めて土地条件を確認することが大切です。ここでは、平屋に必要な土地の広さを解説します。
平屋30坪なら土地はどのくらい必要?
たとえば、延床30坪程度の平屋を建てる場合、建築面積もおよそ30坪になります。建ぺい率が60%の土地であれば、概算では50坪以上の土地が必要です。
ただし、実際の暮らしでは建物だけで完結するわけではありません。駐車スペースや庭、アプローチ、建物まわりの余白まで考えると、60坪前後の土地があると、ゆとりを持って計画しやすくなります。
都市部で平屋を建てるための工夫
都市部では土地面積が限られるため、平屋を建てるのは難しいと感じる方も多いかもしれません。ただ、設計の工夫によって、コンパクトな敷地でも平屋を実現できるケースはあります。
たとえば、中庭を設けて採光を確保したり、建物の形をL字型やコの字型にしたりすることで、限られた敷地でも明るく開放的な住まいをつくることが可能です。高窓や吹き抜けを取り入れ、周囲の視線に配慮しながら採光を確保する方法もあります。
土地条件に合わせた建物配置を行えば、都市部でも快適な平屋の暮らしを実現しやすくなります。
平屋の新築で後悔しないために知っておきたいポイント
平屋は暮らしやすい一方で、計画時に見落としがちなポイントもあります。ここでは、新築の平屋で後悔しやすいポイントと、計画時に意識したい対策を紹介します。
収納スペースが不足しやすい
平屋は階段下収納などを設けにくいため、収納計画を十分に考えないまま進めると、住み始めてから物があふれてしまうケースがあります。居住スペースを優先するあまり、収納が後回しになりやすい点には注意しましょう。
ロフトやパントリー、ファミリークローゼットなどを活用し、必要な収納量をあらかじめ確保しておくことが重要です。
生活動線を考えずに間取りを決めてしまう
平屋はワンフロアで暮らすため、生活動線の設計が住みやすさを大きく左右します。見た目がおしゃれでも、キッチンと洗面所が離れすぎていたり、収納の位置が悪かったりすると、暮らしにくさを感じやすくなります。
キッチン、洗面所、ランドリースペース、収納の位置関係を意識し、家事や移動がスムーズに流れる間取りを考えることが大切です。回遊動線を取り入れると、日々の動きがさらに快適になる場合もあります。
防犯対策が不十分になりやすい
平屋はすべての部屋が1階にあるため、窓や出入口の大きさによっては防犯面に配慮が必要になります。特に大きな窓を多く設ける場合は、採光や開放感だけでなく、防犯性もあわせて考えておきたいところです。
防犯性を高めるには、防犯ガラスやシャッター、補助錠、人感センサー付き照明などを組み合わせると効果的です。外構計画まで含めて、見通しのよいアプローチや死角をつくらない配置も検討しましょう。
平屋が向いている人・土地の条件
平屋は誰にでも合う住まいというより、暮らし方や土地条件に合うと強みを発揮しやすい住宅です。ここでは、平屋が向いている人の特徴と、相性のよい土地条件を紹介します。
平屋が向いている人の特徴
平屋が向いているかどうかは、家族構成やライフスタイルによって変わります。ここでは、3つのタイプに分けて平屋が向いている人の特徴を見ていきましょう。
【子育て世帯】
・子どもの様子をできるだけ身近に見守りながら暮らしたい
・階段のない住まいで家の中の移動を安全かつスムーズにしたい
【共働き世帯】
・毎日の家事や身支度をできるだけ効率よくこなしたい
・家族で過ごす時間を確保しやすい住まいにしたい
【将来の暮らしやすさを重視したい人】
・年齢を重ねた後の生活も見据えて長く住み続けられる家を選びたい
・将来の身体的な負担を減らしやすい住まいにしておきたい
平屋が向いているかどうかは、今の暮らしやすさだけでなく、将来の生活スタイルまで見据えて考えることが大切です。希望する暮らしが土地条件に合っているかどうかも確認しておくと、より納得感のある家づくりにつながります。
平屋に向いている土地の条件
平屋はすべての居室が1階にある構造のため、土地の広さや形状によって計画のしやすさが変わります。一般的には、建物の広さに加えて駐車スペースや庭を確保できる、ゆとりのある土地のほうが平屋に適しています。
また、日当たりや通風を確保しやすい南向きの敷地や、周囲に高い建物が少ない環境であれば、平屋の開放感を活かして快適に暮らせるでしょう。一方で、敷地の形状が細長い場合や、建ぺい率の制限が厳しい地域では、希望する広さの平屋を建てられない可能性があります。
そのため、土地選びの段階から建物の配置や間取りをイメージし、敷地条件に合った計画を立てることが大切です。コンパクトな土地だとしても、設計の工夫によって快適な平屋住宅を実現できます。
おしゃれな新築平屋のおすすめの間取り
最近では昔ながらの純和風な平屋だけではなく、モダンなデザインの平屋も増えています。ここではトヨタホームで人気のある平屋の間取りをご紹介します。
屋根裏を有効活用したスキップフロアのある平屋

こちらの間取りは天井裏を活用したケースで、広々としたロフト収納や5.1帖のスキップフロアを設けています。部屋の中心部に配置することで、リビングに収まらないものを収納でき、気軽に取り出すことができます。さまざまな間取りのアイデアが詰まった平屋です。
屋根裏を有効活用したスキップフロアのある平屋の間取り詳細はこちら
ファミリークローク中心の家事が楽な平屋

リビング隣に、5.3帖の大きなファミリークロークを配置している間取りです。回遊動線になっているので、各部屋にアクセスしやすく、家事が楽になるように設計されています。天井裏部分にも大容量のロフト収納やスキップフロアが設けられていて、十分な収納スペースがあるので生活空間をスッキリと片付けることができます。
回遊できるキッチン周りの動線で家事もラクラク、LDKを中心に家族が集う平屋

回遊できるキッチン周りの動線を備え、家事が効率よくこなせる平屋の間取りです。LDKを住まいの中心に配置し、家族が自然と集まりやすい空間を実現。スムーズな生活動線と開放感あるデザインで、日々の暮らしを快適にサポートします。家族のつながりを大切にした、機能的で心地よい住まいです。
回遊できるキッチン周りの動線で家事もラクラク、LDKを中心に家族が集う平屋の間取り詳細はこちら
タタミコーナーのあるひろびろリビングで、家族のくつろぎ時間を楽しめる平屋

タタミコーナーを備えた広々としたリビングが特徴の平屋の間取りです。リビングと和の空間が調和し、家族みんながリラックスできるくつろぎの場を提供。開放感あふれる設計と効率的な動線で、快適さと使いやすさを両立しています。日々の暮らしを豊かにする、心地よい住まいを提案します。
タタミコーナーのあるひろびろリビングで、家族のくつろぎ時間を楽しめる平屋間取り詳細はこちら
リビングを中心に夫婦2人がコンパクトに暮らす平屋

リビングを中心に、夫婦2人が快適に暮らせるコンパクトな平屋の間取りです。無駄を省いた効率的な設計ながら、心地よい広がりを感じる空間が魅力。必要な機能をしっかり備えつつ、シンプルで暮らしやすい動線を実現しました。夫婦の時間を大切にしながら、ゆったりと過ごせる住まいです。
リビングを中心に夫婦2人がコンパクトに暮らす平屋の間取り詳細はこちら
おしゃれな新築平屋のおすすめの建築実例
ここでは、新築平屋のおすすめ建築実例を紹介します。
大きな窓と吹き抜けが格別な開放感へと誘う、切妻屋根の風格あるおしゃれな平屋

敷地面積:367.10㎡ 111.05坪
延床面積:120.71㎡
1階床面積:120.71㎡
ご結婚後、賃貸アパートにお住まいだったオーナー様。冬の寒さが気になり、「快適な家に住みたい」と思われたのが住まいづくりのきっかけでした。
「一番長い時間を過ごす場所を思い切り広くしたい」というI様のご要望で実現したのが、庭を望む4m幅の、大きな窓のあるワイドリビング。上部は吹き抜けており、より格別な開放感に包まれています。
木目のクロスを張った梁が大空間のアクセントとなっているLDKには、テラスに面した大きな窓から心地よい陽射しが降り注ぎます。また、テラスには切妻屋根の軒が深くかかっており、窓をすべて開ければ、さらに広々としたスペースが生まれます。
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暮らしの心地よさ、快適さを叶える、明るくのびやかでおしゃれな平屋

敷地面積:578.51㎡ 175.00坪
延床面積:120.01㎡ 36.30坪(ロフト含まず)
ロフト部分:6.20㎡
1階床面積:120.01㎡
オーナー様ご家族はかつて、奥様のお父様が建てたお住まいで3世代同居をしていました。その建物が築25年ほどになって傷みが出始めたとき、当初はリフォームを考えましたが、工事が難しく費用がかさんでしまうことが判明。そこで、K様は建て替えることにしました。
「一目見てすぐ気に入って、迷いませんでした」と奥様が語るのは、LDKの顔ともいえるスタイリッシュなアイランドキッチン。デザイン性の高さはもちろんのこと、大容量かつ機能的な収納スペースも、こだわりのポイントです。
調理中に手が届く場所・位置に調理器具や調味料などが揃っているため、“料理を作りたくなるキッチン”になったとご夫婦ともに満足。日常よく使う食器は取り出しやすい背面の棚、あまり使わない食器・食材は側面の収納棚に収めるなど、ゆとりを持って使い分けています。
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開放的なリビング・ダイニングは極上の癒し空間の家事移動が少ないおしゃれな平屋

敷地面積:351.00㎡ 106.17坪
延床面積:108.78㎡
1階床面積:108.78㎡
転勤に伴う引っ越しを機に、マイホームの検討をはじめられたオーナー様。家族が安心して暮らせるよう、地震などの災害にも強い家であることが重要なポイントでした。鉄骨構造や耐震性能、そして工場でつくることの安心感が決め手となり、トヨタホームに家づくりを依頼。100坪を超える広い土地を活かした平屋建てが完成しました。
南側に面した大きな窓から自然光がたっぷり注ぐ、明るく開放的なリビング。モデルハウスを見学した際、トヨタホームなら柱のない大空間ができると分かったK様は、迷わず採用されました。
「これほど大きな窓がつくれるとは思っていませんでした。提案していただいてこの形になり、とても気に入っています」とご主人様。窓を開ければ、タイルデッキを介して芝生の庭が広がります。
吹き抜けの勾配天井によって一層広く感じられ、木の温もりが心地よい落ち着いた雰囲気のリビング。ご家族みなさんが大好きな空間となりました。
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ゆったり過ごせる吹き抜けリビングとスムーズな動線で快適かつおしゃれな平屋

敷地面積:264.71㎡ 80.07坪
延床面積:110.98㎡
1階床面積 : 110.98㎡
ご実家の近くに家を建てることにされたオーナー様ご夫婦。まず希望されたのは、平屋であることでした。将来的に2階部分がデッドスペースになりがちなこと、階段などにスペースを割くのはもったいないと平屋を選択。そのうえで、開放感のある住まいにしたいと、大開口があり吹き抜けのLDKをつくることにされました。
広さと開放感を重視して、最大5m近い天井高の吹き抜けにしたリビング。幅4m、高さ2.3mもの大きな掃き出し窓のおかげで、明るさも十分です。内装は、より広く見える白を基調にし、壁の一部にタイルを張ってアクセントに。
「リビングに隣接して洋室を設けました。仕切りの引き戸は全開にして戸袋に隠せるので、LDKをさらに大きな空間として使うことができます」(ご夫婦)。のびやかな空間で、ご家族だんらんの時間を満喫されています。
ゆったり過ごせる吹き抜けリビングとスムーズな動線で快適かつおしゃれな平屋の建築実例を見る
平屋と二階建ての違い
マイホームを検討する際、「平屋と二階建てのどちらがよいか」で迷う方も多いでしょう。どちらにもそれぞれ特徴があり、土地条件や家族構成、暮らし方によって向いている住まいの形は変わります。
そのため、建築費用や必要な土地の広さ、暮らしやすさの違いも比較しながら考えることが大切です。ここでは、平屋と二階建ての主な違いを整理し、それぞれの特徴を解説します。
建築費用と土地条件の違い
同じ延床面積の住宅を建てる場合、建築費用で比較すると、二階建てよりも平屋の方がやや高くなるケースがあります。その理由は、平屋は建物が横に広がる構造になるため、基礎や屋根の面積が二階建てよりも大きくなりやすいからです。
さらに、建物を1階にまとめるぶん、建築面積も広くなりやすく、土地条件によっては計画が難しくなる場合もあります。駐車スペースや庭まで確保したい場合は、より広い敷地が必要になるでしょう。
一方、二階建て住宅は建物を縦方向に配置できるため、比較的コンパクトな土地でも必要な部屋数を確保できる点が特徴です。都市部など土地面積が限られるエリアでは、二階建ての方が適している場合もあります。
暮らしやすさと生活動線の違い
平屋はワンフロアで生活が完結するため、階段の上り下りがなく、生活動線をコンパクトにまとめられる住まいです。キッチンや洗面所、収納などを近くに配置しやすく、家事動線も効率よく計画できるため、利便性の高い暮らしを実感できるでしょう。
小さな子どもがいる家庭や、将来の暮らしやすさを重視したい方にも適しています。一方、二階建て住宅は生活空間を上下に分けられるため、家族それぞれのプライベート空間を確保しやすい点が魅力です。
家族の人数が多い場合や、在宅ワーク用の個室を設けたい場合などは、二階建てが向いているケースもあります。
どちらを選ぶべきかは暮らし方で変わる
平屋と二階建てのどちらが優れているというわけではなく、土地条件や家族構成、将来の暮らし方によって適した住まいは変わります。
たとえば、広い土地を活かしてゆったりと暮らしたい場合や、階段のない生活を重視したい場合には平屋が向いています。一方、都市部などの限られた敷地に住宅を建てる場合や、家族それぞれの個室を重視したい場合には二階建ての方が計画しやすいでしょう。
大切なのは、それぞれの特徴を理解したうえで、自分たちの暮らし方に合った住まいを選ぶことです。迷ったときは、今の希望だけでなく将来の暮らしまでイメージして検討しましょう。
【注文住宅】建てるなら平屋か二階建てのどっち?それぞれのメリット・デメリットを比較!
新築平屋を建てるなら暮らしやすい間取り計画が重要
家族間のコミュニケーションが取りやすいなど多くのメリットがあり人気の平屋ですが、平屋を建てるときには1階部分にすべての部屋を配置する必要があるため、どうしても間取りに制限が生じてしまうことがあります。暮らしやすく効率の良い平屋を建てるために、まずは施工実績が多いハウスメーカーに相談することを検討しましょう。
トヨタホームでは間取りの工夫だけでなく、全館空調システムを取り入れるなど、暮らしやすくするための工夫が随所に散りばめられています。ぜひ、お近くの展示場でトヨタホームの大空間をご体感ください。平屋の実例集のお届けも可能なのでお気軽にご利用ください。
【全国のトヨタホーム展示場を探す】
https://www.toyotahome.co.jp/s/tenjijo/?ad_cd=hometag
【カタログ請求はこちら】
https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/?ad_cd=hometag
新築の平屋に関するよくある質問
Q. 平屋の新築にかかる費用は?
平屋の価格相場はいくらでしょうか。公的なデータで平屋の価格相場は明確に算出されていませんが、住宅金融機構による2024年度フラット35利用者調査のデータを参考にみていきましょう。
住宅面積は約118.5㎡(約35.9坪)、建設費は約3,932万円となっています。この数値から算出すると、坪単価は約109万円前後がひとつの目安です。
なお、建物の仕様や地域、構造によって費用は大きく変動するため、あくまで目安として参考にしてください。
同じ住宅面積でも2階建てと平屋では、すべてがワンフロアで基礎部分が大きくなる平屋のほうが建築費が高くなる傾向にあります。詳しくはハウスメーカーに見積もりをとってみましょう。
Q. 平屋の弱点は何ですか?
平屋の住宅にはいくつかの弱点があります。まず、土地の面積が必要になるため、敷地が狭い場合には建築が難しいことがあります。また、建物が平面的に広がるため、基礎や屋根の面積が大きくなり、建築コストが高くなることがある点も考慮すべきです。
さらに、平屋は上下の移動がないため、生活動線がシンプルである一方、部屋数を確保するために間取りの工夫が必要です。特に、プライバシーの確保や収納スペースの配置には注意が必要です。これらの点を踏まえ、設計段階でしっかりと計画することが重要です。
Q. なぜ今平屋が人気なのか?
平屋が人気の理由はいくつかあります。まず、バリアフリーであることが挙げられます。階段がないため、高齢者や小さな子どもがいる家庭でも安全に生活できます。また、生活動線がシンプルで、家事がしやすいという利点もあります。
さらに、平屋は土地の有効活用ができ、庭との一体感を楽しむことができるため、自然を身近に感じられる暮らしを望む人々に支持されています。加えて、近年のデザイン技術の進化により、スタイリッシュでモダンな平屋が増えていることも人気の一因です。
Q. 平屋やめたほうがいい理由は何ですか?
平屋をやめたほうがいい理由としては、土地の広さやコスト面が挙げられます。平屋は一般的に1階建てであるため、同じ延床面積を確保するには広い土地が必要になります。そのため、土地が高価な都市部では、土地取得費用が高くなる可能性があります。
また、建物の基礎や屋根の面積が大きくなるため、建築コストが高くなることもあります。さらに、平屋は上下階の移動がないため、将来的にバリアフリーの観点からはメリットがありますが、プライバシーの確保が難しい場合もあります。
これらの要素を考慮し、家族のライフスタイルや予算に合った選択をすることが重要です。
Q. 平屋の新築で人気の間取りはありますか?
人気なのは、LDKを中心に各部屋を配置した間取りや、家事動線を意識した回遊動線のある間取りです。ランドリールームやファミリークローゼットを近くにまとめるプランもよく選ばれています。また、勾配天井や中庭を取り入れて、平屋ならではの開放感を高める工夫も人気です。
Q. 新築の平屋で収納を増やすにはどうすればよいですか?
平屋で収納を充実させるには、ファミリークローゼットやパントリー、土間収納などを計画的に取り入れるのが効果的です。各部屋に分散させるだけでなく、使う場所の近くに必要な収納を設けることで、片付けやすさも高まります。動線と収納をセットで考えることが重要です。
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