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2025.03.17

おしゃれな平屋に住みたい人必見!間取り・デザイン実例12選と設計時の工夫

おしゃれな平屋に住みたい人必見!間取り・デザイン実例12選と設計時の工夫

「せっかく憧れの平屋を建てるなら、おしゃれで快適に暮らせる家にしたい」そのような理想を叶えるために重要なのが、間取りとデザインの工夫です。

平屋はすべての空間がワンフロアで完結するため、空間の広がりやつながりを活かした自由な設計ができます。最近では、開放的なリビングや中庭のある間取り、モダンで洗練された外観デザインなど、機能性と美しさを兼ね備えた平屋が人気です。

この記事では、トヨタホームの実例12選を基に、おしゃれな平屋を実現するためのヒントをわかりやすく解説します。さらに、デザイン性と暮らしやすさを両立させるための、設計ポイントも紹介します。

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平屋ってどんな住宅?

平屋とは、階層が1階のみのシンプルな構造をもつ戸建住宅のことです。階段がないため移動がしやすく、子育て中の家庭や高齢の方にとっても安心して暮らせます。住まい全体がフラットにつながっていることで、家族との距離も自然と近くなり、日常のふれあいが生まれやすいのも特徴です。

構造的にもシンプルな造りのため、耐震性を確保しやすく、階段スペースが不要な分、同じ床面積でも室内を広く使える傾向があります。屋根の形状や天井高を自由に活かした設計がしやすく、開放的でデザイン性の高い空間づくりができるのも、平屋ならではの魅力といえるでしょう。

ただし、すべての部屋を1階に配置するには、それなりの敷地面積が求められます。都市部や狭小地では、建ぺい率や容積率の関係で平屋が現実的でない場合もあるため、土地の条件に応じたプランニングが必要です。

平屋と2階建ての主な違いを、以下にまとめてみました。

比較項目 平屋 2階建て
動線 ワンフロアで完結しやすく、移動がラク 階段を使用する
空間構成 フラットで開放的 各階で空間を分けやすい
設計自由度 屋根形状・天井高を活かしやすい 延床面積を確保しやすい
向いている人 子育て世帯・シニア・趣味重視の方 都市部に建てる方・敷地面積に制限がある方

このように、平屋は家族の気配を感じながら暮らしたい方や、趣味や在宅ワークを楽しむ空間を求める方に最適な住まいです。子育て世代からシニア世代まで、幅広いライフスタイルに対応できる柔軟性の高さも、近年注目されている理由の一つでしょう。

おしゃれな平屋とは?デザイン性の高い家の特徴を解説

外観は“低く美しく”、水平ラインを活かして統一感を出す

平屋の魅力の一つは「低さ」による安定感です。建物の高さが抑えられていることで、横への広がりが際立ち、美しく整った外観が印象に残ります。

たとえば、屋根の勾配や軒の出を丁寧にデザインし、外壁の張り分けを意識的に取り入れると水平ラインが引き立ち、全体に統一感のある仕上がりが可能です。

さらに、建物のサイズがコンパクトでも、木目調やタイル外壁など、質感のある素材を効果的に使うことで、見た目に重厚感や深みを加えられます。

素材と色味で“自然との調和”を意識する

平屋は建物自体が地面に近いため、周囲の自然と一体化したような暮らしが実現しやすい住まいです。そのため、外観の素材や色味には、周囲の景観となじむかどうかという視点が欠かせません。たとえば、白やグレー、アースカラーなどの穏やかな色合いを基調にすると、周囲の緑や空と美しく調和し、やさしい雰囲気を醸し出します。

さらに、外構や植栽も建物の一部として設計する方法もおすすめです。庭と建物、住空間と自然との境界が薄まり、家全体が風景に溶け込むような暮らしを楽しめます。

天井の高さや勾配で縦の広がりをつくる

平屋において、空間に奥行きを持たせるには、天井高の活用が重要です。天井をあえて勾配にしたり、梁を見せる設計にしたりすることで、視線が上へ抜け空間に立体的な広がりが生まれます。

天井に変化をつけるだけで十分な開放感を得られるので、吹き抜けは必ずしも必要ではありません。また、屋根の形状と合わせて天井の工夫により、外観と内装の統一感がより際立ち、住まい全体の完成度も高まります。

庭やデッキとの“地続きの暮らし”をデザインする

平屋は、すべての空間が地面と直接つながっています。この特性を活かすと、屋内外をまたぐ一体感のある間取りが完成します。具体的には、リビングや主寝室から、ウッドデッキや中庭にスムーズにアクセスできるように配置する方法がおすすめです。

軒や庇をしっかりと設けることで、日差しや雨を和らげながら、外部空間との連続性を高め、開放感に満ちた暮らしが実現できます。

まさに「住まいの中に自然を取り込む」感覚で過ごせるでしょう。

“見せる”と“隠す”を計画的に分けて生活感をカバー

すべての空間がフラットにつながる平屋では、視線のとおり方を意識したゾーニング(用途の区分け)が大切です。たとえば、リビングやダイニングといった人目につくスペースは、なるべくすっきりとまとめ、収納や家事動線は目立たない場所に配置することで、空間全体が整った印象になります。

特に玄関や洗面所、キッチンなどの水回りは、直接視線が届かないように配置する工夫が重要です。

どうして人気?平屋を建てるメリット

平屋住宅が近年注目を集めているのは、暮らしやすさと設計の自由度に理由があります。特に、次のような点は大きな魅力です。

・家族の距離が近くなる住まい

同じフロアで暮らすため、家族間のコミュニケーションが自然に生まれやすくなります。子育て世代や共働き家庭にも向いています。

・バリアフリーな暮らしがしやすい

階段がない構造なので、幼い子どもや高齢者でも安心して移動できます。将来の介護や老後を見据えた住まいとしても選ばれています。

・耐震性に優れた安定構造

構造がシンプルな平屋は建物全体が安定しやすく、地震などの揺れに対しても強くつくりやすい傾向があります。

・空間を有効活用しやすい

階段が不要な分、床面積を収納や居住空間にあてられ、同じ延べ床面積でもゆとりのある間取りが可能です。

・開放的な空間設計がしやすい

天井を高くしたり、屋根の形状に合わせた勾配天井を採用したりすることで、縦にも横にも広がりを感じる室内を演出できます。

・自然との一体感が生まれる

1階だけの構成だからこそ、庭やウッドデッキとつながる開放的な設計がしやすく、屋外と室内が一体となる暮らしが実現します。

ワンフロアで効率的なマンション暮らしのメリットと、こだわりや希望がかなえやすい注文住宅のメリットの両方を兼ね備えているのが平屋です。集合住宅のように上下階に生活音が響くことを気にする必要はありません。子どもをのびのびと育てたいと考える家庭には、特にメリットが多いのではないでしょうか。

平屋のメリットにつきまして、詳しくはこちらをご覧ください。

 

平屋を建てるデメリットも押さえておこう

メリットの多い平屋ですが、次のようなデメリットがあることに注意してください。

・広い土地が必要

平屋はすべての部屋を1階に配置するため、2階建てに比べて広い土地が必要です。都市部や狭小地では、建ぺい率・容積率の制限にも注意しましょう。

・2階建てに比べて建築費用が高くなりやすい

基礎や屋根の面積が大きくなるため、建築コストは割高になる傾向があります。高性能な仕様を希望すると、さらに費用が増額されます。

・日当たりなど周辺環境によって影響を受けやすい

周囲に高い建物がある場合、採光や通風に不利になる可能性があります。敷地条件によっては間取りの工夫や高窓の設置が必要です。

・水害時に2階に避難できない

万が一の浸水時に上階へ避難できない構造のため、災害リスクの高い地域では防災計画や立地選定に注意が必要です。

こうしたデメリットも踏まえた上で、設計段階での工夫や立地選びを行えば、後悔のない平屋づくりにつながります。良い点と懸念点を冷静に整理することが、満足度の高い住まいへの第一歩といえるでしょう。
平屋のデメリットにつきまして、詳しくはこちらをご覧ください。

 

憧れのおしゃれな平屋の建築実例12選!

平屋を建てたいと思っていても、実際にどのような間取りやデザインがあるのかイメージしにくいと感じる方は多いかもしれません。ここでは、トヨタホームが手がけた12の建築実例をご紹介します。

開放的なリビング・ダイニングは極上の癒し空間の家事移動が少ないおしゃれな平屋

栃木県

敷地面積:351.00㎡ 106.17坪

延床面積:108.78㎡

1階床面積:108.78㎡

転勤に伴う引っ越しを機に、マイホームの検討をはじめられたオーナー様。家族が安心して暮らせるよう、地震などの災害にも強い家であることが重要なポイントでした。鉄骨構造や耐震性能、そして工場でつくることの安心感が決め手となり、トヨタホームに家づくりを依頼。100坪を超える広い土地を活かした平屋建てが完成しました。

南側に面した大きな窓から自然光がたっぷり注ぐ、明るく開放的なリビング。モデルハウスを見学した際、トヨタホームなら柱のない大空間ができるとわかったオーナー様は、迷わず採用されました。

「これほど大きな窓がつくれるとは思っていませんでした。提案していただいてこの形になり、とても気に入っています」とご主人様。窓を開ければ、タイルデッキを介して芝生の庭が広がります。

吹き抜けの勾配天井によって一層広く感じられ、木の温もりが心地よい落ち着いた雰囲気のリビング。ご家族みなさんが大好きな空間となりました。

開放的なリビング・ダイニングは極上の癒し空間の家事移動が少ないおしゃれな平屋の建築実例を見る 

これからの人生を快適に暮らすための、全館空調のおしゃれな平屋

茨城県

敷地面積:457.88㎡ 138.50坪

延床面積:124.37㎡ 37.62坪(ロフト含まず)

1階床面積:124.37㎡

ロフト面積:19.46㎡

結婚と同時に購入した一戸建てで暮らしていたオーナー様ご夫妻。「断熱材が入っていないのではないか」と思えるほど夏は暑くて冬は寒く、入居直後から「いつか引っ越す」と思いながら住み続けていたそうです。

テラスと庭に面した2面にL字型に窓を付けたダイニングは明るく開放的で、居心地が抜群。T様の「ダイニングテーブルは大きなものにしたい」とのご要望で選んだ6人掛けの大きなテーブルは、ゆったりと食事をしたり、パソコン作業やテレワークをしたり、夜はT様の晩酌の場になったりと大活躍。

キッチンは手元を隠す程度の壁を立ち上げて、リビングからすっきり見えるように配慮しました。

これからの人生を快適に暮らすための、全館空調のおしゃれな平屋の建築実例を見る

採光と動線の工夫を満載の20代が建てた中庭のあるおしゃれな平屋

岡山県

敷地面積:202.36㎡ 61.21坪

延床面積:93.51㎡ 28.29坪

1階床面積:93.51㎡

奥様の妊娠が分かったときに「子育てで大変な時期こそ広い家で快適に過ごさせてあげたい」とマイホーム建設を決意したオーナー様。

「平屋だと光が入りにくい場所ができがち。いかにして全室に光を取り込むか」を考えているときに、設計士から中庭を提案されたS様。「光と風を取り入れるだけでなく、外を眺めるために中庭をつくる、という発想に感動しました」。

ミツバツツジを植えた中庭は、リビングはもちろん、小上がりの和室や玄関ホールからも眺めることができ、空間に広がりを感じさせてくれます。

採光と動線の工夫を満載の20代が建てた中庭のあるおしゃれな平屋の建築実例を見る

暮らしの心地よさ、快適さを叶える、明るくのびやかでおしゃれな平屋

岡山県

敷地面積:578.51㎡ 175.00坪

延床面積:120.01㎡ 36.30坪(ロフト含まず)

ロフト部分:6.20㎡

1階床面積:120.01㎡

オーナー様ご家族はかつて、奥様のお父様が建てたお住まいで3世代同居をしていました。その建物が築25年ほどになって傷みが出始めたとき、当初はリフォームを考えましたが、工事が難しく費用がかさんでしまうことが判明。そこで、オーナー様は建て替えることにしました。

「一目見てすぐ気に入って、迷いませんでした」と奥様が語るのは、LDKの顔ともいえるスタイリッシュなアイランドキッチン。デザイン性の高さはもちろんのこと、大容量かつ機能的な収納スペースも、こだわりのポイントです。

調理中に手が届く場所・位置に調理器具や調味料などが揃っているため、“料理を作りたくなるキッチン”になったとご夫婦ともに満足。日常よく使う食器は取り出しやすい背面の棚、あまり使わない食器・食材は側面の収納棚に収めるなど、ゆとりを持って使い分けています。

暮らしの心地よさ、快適さを叶える、明るくのびやかでおしゃれな平屋の建築実例を見る

身も心もゆとりに包まれる自然と調和したおしゃれな平屋

愛知県

敷地面積:498.00㎡ 150.64坪

延床面積:150.34㎡(ロフト含まず)

ロフト部分:16.25㎡

1階床面積:150.34㎡

二人のお嬢さんが嫁ぎ、ご夫婦で暮らすこれからの住まいについて漠然と考えられていたオーナー様。「そんな時にトヨタホームの『理想の平屋』のカタログを見て、美しい佇まいの外観が気に入り、迷わず建て替えを決断しました」。

伝統的な家屋をスマートにアレンジした平屋と、庭の植栽の彩りが調和し、洗練された上質感あふれる雰囲気を醸し出しています。娘さんたちがお孫さんを連れて遊びに来た際に、大勢でもゆったりと過ごせるリビング、そして、使い勝手の良いキッチンとダイニングが奥様のご要望でした。

キッチンは、娘さんたちも一緒に料理ができるよう、フルオープンの対面式に。下がり天井には間接照明が仕込まれており、上質な雰囲気をもたらしています。お孫さんが遊ぶ様子を見守りながら、3世代で会話を楽しめるにぎやかな時間が流れていきます。

身も心もゆとりに包まれる自然と調和したおしゃれな平屋の建築実例を見る

機能性とデザイン性を兼ね備えた理想のおしゃれな平屋

群馬県

敷地面積: 519.00㎡ 156.99坪

延床面積: 129.95㎡

1階床面積:129.95㎡

「以前は、実家の納屋の2階を改装して住んでいましたが、急な階段だったので上り下りがとても大変で。また、風通しが悪く夏の暑さが厳しかったので、新しい家を建てたいと思い始めたのが最初でした」と家づくりを振り返るオーナー様ご夫婦。

木の温もりを感じられるテイストにこだわり、ブラックチェリーと白でシンプルにコーディネートされたLDKの一体空間。入った瞬間に目に入る柱には、こちらも奥様がテレビドラマのワンシーンで見てひと目惚れし取り寄せたという、イタリア製クロスが貼られています。

さらには、雑貨屋で見つけたペンダントライトや、娘さんが希望していたハンモックなど、ご家族の好きなモノばかりでまとめられた空間は心地よさ抜群。

機能性とデザイン性を兼ね備えた理想のおしゃれな平屋の建築実例を見る

落ち着きある和モダンがテーマのおしゃれな平屋

福岡県

敷地面積:317.15㎡ 95.93坪

延床面積:111.97㎡

1階床面積:111.97㎡

オーナー様ご夫婦は結婚後、「マイホームで子どもをのびのび育てたい」と家づくりを考え始めました。

和モダンというテーマを叶えるうえで大きな要素である和室は、玄関を入ってすぐ右側に設けました。「何社か見てまわった中で、玄関を開けるとすぐ和室があったトヨタホームのモデルハウスが印象に残っていたんです」とオーナー様。

客間として、また、書道の師範である奥様が練習するための部屋として使われています。アプローチの植栽を窓から望み、日常から切り離されたゆったりとした時間が流れています。

落ち着きある和モダンがテーマのおしゃれな平屋の建築実例を見る

柱のない開放的な大空間LDKで家族がのびのび暮らすおしゃれな平屋

福岡県

敷地面積:206.04㎡ 62.32坪

延床面積:114.92㎡

1階床面積:114.92㎡

オーナー様はご夫婦と幼いお子様の3人暮らし。以前は分譲マンションにお住まいでしたが、将来を考えご主人の実家の近くに住もうという話になり、最終的に実家の敷地内に家を建てることになりました。

「一番長く過ごす場所だから」と、できる限りリビングが広くなるよう、寝室などのスペースは最小限に抑えました。螺旋階段で上がる小屋裏収納を設けたことによって天井も高く、日当たり・風通しが良く快適に過ごせます。

また、リビングからガレージが見えるようにスリット窓を設置。「ガレージで遊ぶ子どもの様子がわかるので安心です。自分の好きな車を買って、ここから眺めるのも今後の楽しみですね」とご主人。お子様はのびのびと走り回り、開放感あふれる素敵な空間となりました。

柱のない開放的な大空間LDKで家族がのびのび暮らすおしゃれな平屋の建築実例を見る

家事ラク動線と収納の工夫で開放感あふれ、暮らしやすいおしゃれな平屋

福岡県

敷地面積:222.57㎡ 67.33坪

延床面積:104.48㎡

1階床面積:104.48㎡

以前は、ご主人様の実家の離れにお住まいだったオーナー様。2人のお子様が成長し手狭になってきたことから、新築の住まいを検討されることに。

オーナー様のこだわりのひとつが生活動線。キッチンから洗面室・浴室へは一直線で移動でき、さらに、洗面室・タンスコーナー・主寝室・ダイニング・リビングへと回遊できるため、毎日の家事もはかどっています。

主寝室までの間には、制服や下着・タオル類をしまうタンスコーナーを設けました。奥様は「室内干しをした洗濯物をすぐにしまうことができるので便利です」と、ご主人様は「身支度や入浴がしやすいです」と、お二人とも笑顔で語ってくださいました。

家事ラク動線と収納の工夫で開放感あふれ、暮らしやすいおしゃれな平屋の建築実例を見る

大きな窓と吹き抜けが格別な開放感へと誘う、切妻屋根の風格あるおしゃれな平屋

茨城県

敷地面積:367.10㎡ 111.05坪

延床面積:120.71㎡

1階床面積:120.71㎡

ご結婚後、賃貸アパートにお住まいだったオーナー様。冬の寒さが気になり、「快適な家に住みたい」と思われたのが住まいづくりのきっかけでした。「一番長い時間を過ごす場所を思い切り広くしたい」というI様のご要望で実現したのが、庭を望む4メートル幅の、大きな窓のあるワイドリビング。上部は吹き抜けており、より格別な開放感に包まれています。

木目のクロスを張った梁が大空間のアクセントとなっているLDKには、テラスに面した大きな窓から心地よい陽射しが降り注ぎます。また、テラスには切妻屋根の軒が深くかかっており、窓をすべて開ければ、さらに広々としたスペースが生まれます。

大きな窓と吹き抜けが格別な開放感へと誘う、切妻屋根の風格あるおしゃれな平屋の建築実例を見る

ゆったり過ごせる吹き抜けリビングとスムーズな動線で快適かつおしゃれな平屋

愛知県

敷地面積:264.71㎡ 80.07坪

延床面積:110.98㎡

1階床面積 : 110.98㎡

ご実家の近くに家を建てることにされたオーナー様ご夫婦。まず希望されたのは、平屋であることでした。将来的に2階部分がデッドスペースになりがちなこと、階段などにスペースを割くのはもったいないと平屋を選択。そのうえで、開放感のある住まいにしたいと、大開口があり吹き抜けのLDKをつくることにされました。

広さと開放感を重視して、最大5m近い天井高の吹き抜けにしたリビング。幅4m、高さ2.3mもの大きな掃き出し窓のおかげで、明るさも十分です。内装は、より広く見える白を基調にし、壁の一部にタイルを張ってアクセントに。

「リビングに隣接して洋室を設けました。仕切りの引き戸は全開にして戸袋に隠せるので、LDKをさらに大きな空間として使うことができます」(ご夫婦)。のびやかな空間で、ご家族だんらんの時間を満喫されています。

ゆったり過ごせる吹き抜けリビングとスムーズな動線で快適かつおしゃれな平屋の建築実例を見る

空間がフラットにつながりあい、暮らしやすさを叶えるおしゃれな平屋

千葉県

敷地面積:422.60㎡ 127.84坪

延床面積:147.39㎡ 44.59坪

1階床面積:147.39㎡

お子様が独立し、夫婦二人のこれからの暮らしを考えたオーナー様は、都心へのアクセスがよく自然豊かなエリアで土地を探していました。以前お住まいは2階建で生活動線が不便だったことから、新居として希望したのは“平屋の家”でした。

オーナー様邸の心地よさは、玄関から始まります。玄関から21帖ものLDKまで一体感がある大空間で、ウッドデッキのある庭ともフラットにつながっています。その開放感をもたらしているのが、玄関ホールとLDKの間に設置したガラス張りの間仕切り戸。日本古来の襖のように緩やかに空間を仕切ります。

空間がフラットにつながりあい、暮らしやすさを叶えるおしゃれな平屋の建築実例を見る

おしゃれなだけじゃない!暮らしやすさを両立する平屋の設計のポイント

毎日の暮らしの中で「使いやすい」「ストレスが少ない」と感じられるためには、設計の工夫も大切な要素です。ここでは、暮らしやすい平屋の設計ポイントを解説します。

回遊動線で家事ストレスを軽減する

平屋はすべての空間が同じフロアにあるため、キッチンや洗面所、収納などをスムーズに行き来できる「回遊動線」をつくりやすいのが特徴です。たとえば、キッチンを中心に、パントリー、洗濯室、バスルームがひと続きになっていれば、家事の効率が大きく向上します。

さらに、来客用と家族用の動線を分けることで、生活感をうまく隠しながら、見た目もすっきりと整えることが可能です。

収納をまとめて空間をすっきり見せる

家の中がすっきり片付いていると、それだけで空間が広く感じられます。そこで、LDKにモノが散らからないように、ファミリークローゼットやパントリーなど、大容量の収納スペースをひとまとめにする設計が効果的です。

平屋は収納不足になりがちなため、廊下や玄関横など、デッドスペースになりやすい場所に収納を設けると、空間を無駄なく使えます。「見せる収納」と「隠す収納」をバランスよく取り入れることで、デザイン性と機能性の両立ができるでしょう。

室内の温熱環境をコントロールしやすい設計に

ワンフロア構成の平屋は、上下の空気の移動が少ないため、室内の温度管理がしやすいという特性があります。全館空調や床暖房との相性も良く、快適な室内環境を保ちやすい点も魅力です。

また、南向きの大きな窓を取り入れたり、庇の深さを調整したりすると、季節に応じた採光や通風も可能になります。吹き抜けがなくても、天井の高さと窓の配置の工夫により、省エネと快適性を両立できる設計が実現します。

家族とのつながりを感じやすい空間構成にする

平屋ならではの開放感を活かし、LDKを住まいの中心に据えることで、家族が自然と集まりやすい間取りがつくれます。LDKから続く各個室は、扉一つでつながる絶妙な距離感が保てるのも平屋の魅力です。

個室によってプライバシーを確保しつつ、声をかけやすい関係性も保てるため、子育て世帯やシニア世帯にとっても安心感があります。日常的な触れ合いを大切にしたい家族には、特におすすめです。

おしゃれな平屋に合う間取りと広さの目安

夫婦2人が平屋で暮らす場合は、20〜25坪程度が一つの目安です。必要な部屋数と収納を確保しながら、無駄のないコンパクトな設計ができます。3人家族なら25〜30坪、4人家族なら30〜35坪を想定しておくと、ゆとりを実感しやすいでしょう。

最近では、広すぎずコンパクトすぎない30〜40坪前後の平屋が特に人気です。たとえば、2LDKや3LDKの基本構成に加えて、書斎や家事室、ランドリールーム、ロフトといった+αの空間を設けることで、生活の幅がぐっと広がります。土地に余裕がある場合は、中庭やウッドデッキを間取りに組み込むのもおすすめです。

おしゃれな平屋を建てる際に考えたい5つのポイント

メリットとデメリットを把握したうえで平屋を検討する場合、次に考えたいのは「どのようにしておしゃれに仕上げるか」という点です。ここからは、おしゃれな平屋を実現する5つのポイントについて解説します。

外壁の色・質感にこだわる

平屋は構造的にシンプルな形状になりやすく、外壁のデザインで印象が大きく左右されるため、色味や素材にこだわることが大切です。光や季節によって表情を変える外観は、住むほどに愛着が深まります。

外壁の素材は、サイディングが用いられるのが一般的です。

サイディングは素材によって次の4種類に分かれ、それぞれに特徴があります。まずは家のイメージを決め、適したサイディングを選ぶようにしてください。・窯業(ようぎょう)系:主原料はセメント。デザインパターンやカラーバリエーションが豊富。
・金属系:主原料は金属。軽量で建物への負担が少ない
・木質系:主原料は天然木。自然の風合いが楽しめる
・樹脂系:主原料は塩化ビニル樹脂。耐久性がありメンテナンスの手間が少ない

金属系だと、モダンなイメージに仕上がります。窯業系は重厚感と高級感ある外観になりやすいでしょう。

窓の大きさを考える

外壁材のほか、窓も外観のイメージに大きく影響します。特に平屋の場合、外壁に占める窓の面積が大きくなるため、慎重に選びたいものです。よく使われるのは引き違い窓ですが、すべてが引き違い窓では面白みがありません。上げ下げ窓やすべりだし窓、ルーバー窓、FIX窓など、設置場所や目的に適した窓をセンス良く配置すると、おしゃれに仕上がります。

近年人気を集めているのが、天井まで届くフルハイトの建具や窓です。テラスや庭に面した開口部を広く取り、掃き出し窓をフルハイトにすれば、ダイナミックな開放感が演出できるでしょう。

平屋は高さが限られているため、窓の位置や形状が重要です。大きな窓を設ければ開放感が生まれますが、外からの視線を意識した配置計画も欠かせません。

高窓や横長のスリット窓などを組み合わせれば、プライバシーを守りつつ採光も確保できます。外観全体のバランスにも影響するため、建物の「顔」として丁寧に設計したい要素です。

高さにもこだわり、デザイン性の高い屋根を選ぶ

一般住宅に多い屋根の形状は、主に次の4つです。

・切妻(きりづま):いわゆる三角屋根。シンプルでメンテナンスの負担が少ない
・寄棟(よせむね):屋根の傾斜が4方向に向かっている屋根。雨や雪による負担を分散できるのがメリット
・陸(りく)屋根:水平な形をしている屋根。屋上として利用できる
・片流れ:一方向にのみ傾斜した屋根。モダンな雰囲気が人気

屋根の形状は、家のイメージを決める要素の1つです。例えば同じ切妻屋根でも、勾配が緩やかだと和風、勾配が強くなるほど洋風のイメージになります。ただし外壁や窓とのバランスが崩れると、おしゃれな家ではなくなってしまいます。平屋は2階建てのような高さがないため、屋根材の色や素材も目につきがちです。全体的なバランスを考えながら、選ぶようにしてください。

平屋の屋根につきまして、詳しくはこちらをご覧ください。

家の顔「玄関ドア」はトータルデザインで選ぶ

「家の顔」ともいえる玄関ドアには、次のような種類があります。

・片開きドア:もっともポピュラーなタイプでデザイン豊富
・親子ドア:片開きドアの横に小さなドアがついたタイプ。両方開けると広い開口部がとれる
・片袖ドア:片開きドアの横に大きなガラスがついたドア。玄関を明るくできる
・両袖ドア:片開きドアの両側に大きなガラスがついたドア。片袖ドアよりもさらに明るい玄関になる
・両開きドア:両側に開くドア。重厚感を出したい場合におすすめ
・玄関引き戸・引き違い戸:横にすべらせて開けるドア。和風の家に似合う

玄関ドアは外観デザインの重要なアクセントであると同時に、セキュリティや出入りのしやすさ、気密性などの機能面も考える必要があります。家族間で意見が分かれやすい箇所ではありますが、使い勝手はもちろん、屋根や外壁とのトータルコーディネートで選ぶことが大切です。

天井を高くして開放感を出す

2階部分がない分、天井を高くできることも平屋のメリットといえるでしょう。縦の空間を自由に使えるようになるため、小屋裏やスキップフロアなどの間取りも楽しめます。トップライト(天窓)を設置すれば、自然光をたっぷり取り込める明るい部屋になりますし、家の中にいながら星空を楽しむこともできます。あえて天井材を張らずに「梁見せ天井(梁あらわし)」にして、古民家風の内装にするのもおしゃれです。

スキップフロアにつきまして、詳しくはこちらをご覧ください。

若い世代から選ばれるトヨタホームの「平屋」を展示場で見てみよう

同じ注文住宅を建てるなら、令和の時代にふさわしいスタイリッシュな平屋を建ててみませんか?トヨタホームの平屋は、独自の工法によって最大35帖の無柱の空間を実現しました。天井高をたっぷり取ることで、小屋裏も確保できます。収納スペースや趣味を楽しむスペース、家族の秘密基地など、小屋裏の楽しみ方は無限大!理想の平屋を手に入れたい方は、ぜひ一度、トヨタホームの展示場を訪ねてみてください。

【トヨタホームの平屋についてはこちら】

2022年度グッドデザイン賞を受賞したシンセ・スマートステージプラス(平屋)

シンセ・ピアーナ-理想の平屋

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おしゃれな平屋に関するよくある質問

平屋は実際いくらくらいしますか?

平屋の価格相場はいくらでしょうか。公的なデータで平屋の価格相場は明確に算出されていませんが、住宅金融機構による2023年度フラット35利用者調査のデータを参考にみていきましょう。

注文住宅融資利用者の全国値では、住宅面積が119.5㎡(36.1坪)、建設費は3861.1万円です。坪単価は約107万円になります。

参照:住宅金融支援機構 2023年度フラット35利用者調査

また、同機構による最新の住宅ローン利用者調査(2024年10月実施)から、一般的な住宅取得にかかる費用感が分かります。融資率(融資額 ÷ 住宅価格)は「90%超~100%以下」が約3割と最多であり、返済期間は「30年超~35年以内」が約5割を占める結果でした。

同じ住宅面積でも、2階建てと平屋の建築費を比較すると、すべてがワンフロアで基礎部分が大きくなる平屋の方が高くなる傾向にあります。詳しくはハウスメーカーで見積もりをとってみましょう。

参照:住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2024年10月調査)】|住宅金融支援機構

平屋の弱点は何ですか?

平屋の住宅にはいくつかの弱点があります。まず、土地の面積が必要になるため、敷地が狭い場合には建築が難しいことがあります。また、建物が平面的に広がるため、基礎や屋根の面積が大きくなり、建築コストが高くなることがある点も考慮すべきです。

さらに、平屋は上下の移動がないため、生活動線がシンプルである一方、部屋数を確保するために間取りの工夫が必要です。特に、プライバシーの確保や収納スペースの配置には注意が必要です。これらの点を踏まえ、設計段階でしっかりと計画することが重要です。

4人家族で平屋は、何坪必要ですか?

4人家族が快適に暮らせる平屋の広さは、一般的に25坪から35坪程度が目安とされています。この広さであれば、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)や各個室、収納スペースを確保することができます。

ただし、家族のライフスタイルや必要とする部屋の数、将来的な家族構成の変化などによって必要な坪数は異なるため、具体的なプランを立てる際には専門家に相談することをお勧めします。

平屋の固定資産税はいくらですか?

平屋の固定資産税は、建物の評価額や土地の評価額に基づいて計算されます。具体的な金額は、自治体によって異なる税率や評価基準が適用されるため、地域によって変わります。

一般的には、固定資産税は評価額の1.4%が標準税率とされていますが、地域によっては特例措置が適用されることもあります。正確な金額を知るためには、地元の市区町村の役所で確認することをお勧めします。

狭い土地でもおしゃれな平屋は建てられますか?

狭小地でも、設計次第でおしゃれかつ機能的な住まいを実現できます。たとえば、中庭や吹き抜けを取り入れて採光や風通しを確保する設計にすると、開放的な空間演出が可能です。また、勾配天井やスキップフロアなどの採用によって立体感が生まれ、視覚的にも実際の面積以上の広がりを感じられる空間になります。

さらに、収納をロフトや床下に確保するなど、スペースを有効活用しましょう。土地の形状や周辺環境に合わせた設計は、狭い土地でも“住みやすくておしゃれ”な平屋を実現できます。

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