注文住宅を建てる最大の魅力は、間取りや設備を自由に決められることです。ただし、自由度が高いからこそ、「収納が足りない」「生活動線が悪い」といった失敗も起こりやすいのが実情です。
そこでこの記事では、注文住宅で人気の間取りアイデアや、坪数別・ライフスタイル別の実例をあわせて22例紹介します。さらに、間取りで気を付けるべき9つのポイントや、失敗しない決め方の手順、費用相場までを解説します。これから間取りを考える方は、家づくりの参考にしてください。
<このような方におすすめ>
・注文住宅の間取りを考え始めたけど、人気の間取りアイデアや実例を見てイメージを固めたい方
・収納不足や生活動線の悪さなど、よくある間取りの失敗を避けたい方
・坪数や共働き・子育てなど、自分の暮らしに合った間取りの決め方を知りたい方
<この記事のまとめ>
・吹き抜けやパントリー、ランドリールームなど人気の間取りは、開放感や家事効率と引き換えに冷暖房効率や湿気対策への配慮が必要
・間取りの後悔で特に多いのは収納・動線・コンセントで、現状ではなく将来の荷物量や暮らしの変化を想定して設計することが失敗を防ぐ
・間取りは要望を書き出して3段階で優先順位をつけ、後から変えにくい土地・構造・動線を上位に置いてから決めることがコツ
注文住宅で人気の間取りアイデア実例12選
まずは、注文住宅で取り入れることが多い人気の間取りアイデアを、トヨタホームの実例とともに紹介します。取り入れる際のポイントと注意点もあわせて解説します。
吹き抜けのあるリビング

吹き抜けは、上下階をつなげて開放感と採光を生み、家族の気配も伝わりやすくする間取りです。実例では、ダイニングの上部に大きな吹き抜けを設けた2階建てで、ラウンドテーブルを住まいの中心に据えた暮らしを実現しました。
取り入れる際は、光を取り込む窓の位置や照明計画を工夫し、シーリングファンで空気を循環させると快適に保てます。一方で、冷暖房効率の低下や、音・においの2階への伝わり、高い位置の窓や照明の掃除・メンテナンスには注意が必要です。
勾配天井

勾配天井は、屋根の勾配に沿って天井を斜めに立ち上げる手法で、吹き抜けをつくれない平屋や最上階でも高さと開放感を出せます。
こちらの実例では、木目柄の勾配天井と吹き抜けを組み合わせ、平屋とは思えない天井の高さを実現しました。高窓や天窓で採光を補い、あらわし梁(天井に見せる化粧梁)を採用すると意匠性も高まります。
ただし、天井が高い分だけ冷暖房効率は下がりやすいため、高い位置の窓や照明のメンテナンス方法とあわせて、断熱性能をしっかり確保しておきましょう。
スケルトン階段・吹き抜け階段

リビングや吹き抜けに階段を組み込み、スケルトン階段(骨組みだけのシースルー階段)にすると、空間が広く見え、家族の気配も伝わります。
こちらの実例では、1〜3階をスケルトン階段でつなぐ3階建てにより、光が上下に抜ける大空間を実現しました。
抜け感や光の通りといったデザイン性と、手すり・踏板の安全性のバランスがポイントです。冷暖房効率のほか、落下対策や小さな子ども・ペットへの配慮にも気を配りましょう。
スキップフロア/小上がり

スキップフロアは、床に高低差をつけて空間をゆるやかに区切る手法で、狭小地でも縦空間を有効活用した快適な住まいを実現できます。
こちらの住まいでは、ダイニングから一段下げたスキップフロアのある2階建てに仕上げました。
実例以外にも、書斎やキッズスペース、床下収納、小上がりの畳コーナーなど、スキップフロアの使い方は多彩です。なお、段差によるバリアフリー面や建築費、床面積の算入ルール(天井高1.4m以下・下階面積の2分の1以下なら不算入となる場合がある点)にも注意しておきましょう。
パントリー

パントリーは、キッチン横に設ける食品・日用品のストック収納で、買い置きや家電置き場としても便利です。
こちらの実例では、玄関からパントリー、キッチンへとつながる動線を主役にした平屋に仕上げました。
パントリーには、壁付け・ウォークイン・ウォークスルーの3タイプがあります。広さは壁付けなら0.5帖未満、ウォークインは1帖以上、ウォークスルーは1.5帖以上が目安です。
ただし、キッチンから遠いと使いにくくなるため、収納量だけでなく動線も意識しましょう。湿気がこもりやすい場合は、換気にも配慮が必要です。
ファミリークローゼット/ウォークスルー収納

ファミリークローゼットは、家族の衣類を1か所にまとめる収納で、洗濯から収納までの動線を縮め、各部屋の収納も減らせます。
こちらの実例では、浴室・洗面室に隣接して家族全員の衣類をまとめて収納できるようにし、家事の負担を抑えました。
配置は、洗面・脱衣室の隣に設ける方法や寝室の近くに設ける方法、通り抜けできるウォークスルー型などさまざまです。使いやすさを高めるには、家族の衣類量に合った広さを確保し、着替え時のプライバシーや来客動線にも配慮しましょう。
ランドリールーム

ランドリールームは、洗う・干す・畳む・アイロンを1室で完結でき、天候に左右されない室内干しが叶う空間です。
こちらの実例では、キッチンからランドリー、浴室が一直線につながる家事動線に仕上げました。
広さは2帖程度から導入が可能で、3帖あれば畳む作業、4帖以上ならアイロンがけまでしやすくなります。 ただし、湿気がこもると洗濯物が乾きにくいため、換気や除湿、物干し金物や作業カウンターの配置も重要です。
動線や広さが暮らし方に合わなくて使わない部屋にならないように、実際の洗濯手順を想定して設計しましょう。
中庭・アウトドアリビング・ウッドデッキ

建物で囲んだ中庭やウッドデッキは、採光・通風・プライバシーを確保しながら屋外を楽しめる「第2のリビング」になります。
こちらの実例では、コの字型で近隣の視線を遮りながら、開放的な中庭のある2階建てに仕上げました。
中庭にはコの字・ロの字・L字などがあり、プライバシー性や開放感が異なるため、敷地や暮らし方に合わせて選びましょう。 LDKとウッドデッキの床の高さや色味をそろえると、室内外につながりが生まれ、食事やくつろぎの場として使いやすくなります。
一方で、複雑な形状になるため建築費が上がりやすい点には注意が必要です。さらに中庭は排水や湿気対策、天然木のウッドデッキは定期的な塗装や防水処理が欠かせません。
書斎(ワークスペース/趣味部屋)

書斎は、在宅ワークや趣味に集中できる独立空間で、個室型・半個室・オープン型から選べます。
こちらの実例では、デスク正面に大きなFIX窓(開閉しないはめ殺し窓)を設け、景色を眺めながら働ける独立書斎のある平屋に仕上げました。
広さは1〜2帖程度から検討でき、寝室横や階段下、LDKの一角なども候補です。コンセントの数・採光・空調・生活音への対策も考え、用途に合った配置を選びましょう。来客時に室内が見えすぎないかも確認しておくと安心です。
玄関土間収納(シューズクローク)

玄関土間収納は、靴やベビーカー、アウトドア用品などを土間にまとめて収納でき、玄関がすっきり片づきます。
こちらの実例では、シンボリックな土間玄関とシューズクロークを備えた2階建てに仕上げました。
広さは1〜2帖程度が目安で、靴中心なら1帖前後、ベビーカーや大型用品まで収納するなら1.5〜2帖程度あると使いやすくなります。タイプにはウォークインとウォークスルーがあり、可動棚や扉を設けると収納力や見た目も向上します。
湿気やにおいがこもらないよう換気にも配慮しつつ、帰宅後の動線に合う位置へ配置しましょう。
和室(タタミスペース)

和室(タタミスペース)は、LDKの一角や独立室に設ける畳の空間で、客間・昼寝・家事・在宅ワークと多目的に使えます。
こちらの実例では、LDKに隣接するスマート和室を設け、扉を引き出せば独立した部屋にもなる和モダンな2階建てに仕上げました。
広さは3〜4.5帖が目安で、小上がりにすると段差の下を収納として活用でき、縁なし畳を選ぶとモダンな印象になります。畳の日焼けやダニへの対策は必要で、用途があいまいだと物置になりやすい点にも注意しましょう。
ビルトインガレージ(インナーガレージ)

ビルトインガレージは、建物内に組み込む車庫で、雨に濡れずに乗り降りでき、愛車を風雨や盗難から守れます。
こちらの実例では、ショールームのような1階のインナーガレージを設け、書斎の窓から愛車を眺められる3階建てに仕上げました。
ビルトインガレージを設ける際は、車のサイズに加えて乗り降りや作業のスペースを見込んだ広さを確保し、洗車用の水栓や照明も検討すると使いやすくなります。なお、1階の居住面積が減る点や、排気・騒音への換気対策、建築費・固定資産税が上がりやすい点には注意が必要です。
【坪数・広さ別】間取り実例5選
同じ注文住宅でも、延床面積や階数によって間取りの工夫は変わります。ここでは、坪数帯・階数別に、トヨタホームの実例とともに紹介します。
【2階建て】30坪以下(コンパクト)の間取り

30坪以下でも、吹き抜けや縦の空間活用、視線の抜けを取り入れれば、狭さを感じさせずに暮らせます。
こちらの実例では、敷地19.71坪の都市狭小地に建てた延床27.55坪の3階建てで、2階に吹き抜けのあるLDKを配置しました。
収納を絞りつつ、回遊動線と明るさを確保することが、狭さを感じさせないコツです。ただし、3階建ては階段の移動負担が増える点や、冷暖房効率の低下、建築費が高くなりやすい点に注意しましょう。
【2階建て】30坪以下(コンパクト)の間取りの建築実例を見る
【平屋】30坪以下(コンパクト)の間取り

コンパクトな平屋でも、中庭や回遊動線を取り入れれば、明るく開放的に暮らせます。
こちらの実例は、20代のご夫婦が建てた28坪台の中庭のある平屋です。間取りにアイランドキッチン・小上がり和室・広いランドリールーム・タイルデッキを盛り込みました。
30坪以下という限られた面積では、廊下を減らして動線を短くし、収納を必要な場所に分散させる工夫が重要です。また、中庭や窓の配置で採光・通風を確保しつつ、外からの視線や防犯にも配慮しましょう。
平屋は建物が横に広がるため、敷地の広さや形状も含めた計画が大切です。
【2階建て】30坪台の間取り

30坪台の2階建ては、4人家族の標準的なボリュームで、3〜4LDKを無理なく確保しやすい広さです。
こちらの実例では中庭や吹き抜け、和室を取り入れ、限られた床面積でも明るさと開放感を得られる庭付き一戸建てに仕上げています。
30坪台で満足度を高めるには、廊下を増やしすぎず、家事動線を短くすることがポイントです。収納も使う場所の近くに分散して設け、LDKは吹き抜けや大きな窓、視線の抜けを活かすと、実際の面積以上に広く感じやすくなります。
【平屋】30坪台の間取り

平屋は段差のないワンフロアで生活が完結し、家事・生活動線がシンプルで、将来のバリアフリーにも向いています。
こちらの実例では大空間LDKを設け、大開口と高窓を組み合わせて明るさと開放感を確保しつつ、外からの視線に配慮した間取りに仕上がりました。
居室数と開放感を両立するには、LDKと個室のゾーニング、採光・通風の取り方が重要です。また、収納を必要な場所に分散して設けると、限られた床面積を有効に使いやすくなります。
一方、平屋は2階建てより建物が横に広がるため、敷地の広さや形状を確認し、防犯やプライバシーにも配慮して計画しましょう。
【2階建て】40坪台以上の間取り

40坪台以上になると、大空間LDKや趣味室・書斎など、ゆとりある空間と部屋数を確保できます。
こちらの実例は、24.5帖の大空間LDKに全館空調「スマート・エアーズ」を備えた47坪台の2階建てです。リビング階段・寝室の書斎ニッチ・ウッドデッキ・インナーガレージを取り入れました。
家族が集まる場と個の空間を両立させ、間延びしない回遊動線にまとめることがポイントです。ただし、建築費・光熱費・掃除やメンテナンスの手間が増える点には注意しましょう。
空間が広くなるほど冷暖房効率が低下するため、全館空調など性能面の工夫もあわせて検討する必要があります。
【ライフスタイル・目的別】おすすめ間取り5選
暮らし方によって、間取りの正解は変わります。ここでは、共働き・子育て・二世帯・在宅ワーク・ペットという目的別に、トヨタホームの実例とともに紹介します。
共働き・家事ラク動線の家

洗う・干す・しまう・料理を最短でこなせる家事動線は、共働き世帯の時短につながります。こちらの実例では、二人で並んで作業できる広いキッチンと、カウンターで洗濯作業まで完結する家事ラク動線の35坪台・2階建ての間取りです。
水回りを近くにまとめたり、行き止まりの少ない回遊動線を取り入れたりすると、家事の移動も減らせます。ただし、動線だけを優先すると収納不足や来客時の視線が気になる場合もあるため、使いやすさとプライバシーのバランスも考えましょう。
子育てしやすい家

子育てしやすい家の条件は、家族が自然に顔を合わせる動線と、成長に合わせて変えられる可変性です。こちらの実例では、子ども部屋がリビングを必ず通る配置に加え、インナーガレージが雨の日の遊び場になる41坪台の2階建てに仕上げました。
リビング学習や見守りキッチン、可変性のある子ども部屋、玄関のたっぷり収納が子育てを支えます。一方、長く使いやすい住まいにするためには、子どもの独立後を見据え、間取りに可変性をもたせておくことが大切です。
二世帯住宅

二世帯住宅は、完全分離・一部共有・完全同居のタイプ別に、距離感とコストのバランスを考えます。こちらの実例は、LDKを共有しつつ、引き戸で仕切れる和室を親世帯の個室にした「一部共有型」の60坪台・2階建てです。
二世帯住宅では、水回りを共有するか、生活時間の違いや音をどう分けるかなど、建築前に家族で具体的に話し合うことが重要です。また、所有・登記方法によって相続時の税制上の扱いが異なる場合もあります。将来の相続まで考える場合は専門家にも確認しておきましょう。
在宅ワーク対応の家

在宅ワークの質は、仕事に集中できる独立空間や、生活音と分けたワークスペースが左右します。こちらは、各個室内にホームオフィスを設けた59坪台の2階建ての実例です。身長に合わせたカウンターや、コンセントを仕込んだ造作本棚で配線をすっきりまとめ、オンライン会議も音漏れを気にせず集中できる環境にしました。
在宅ワーク用のスペースは、独立した個室だけでなく、半個室型も選択肢になります。Web会議の背景・生活音・採光・コンセントの位置まで想定し、家族の生活動線と仕事が干渉しにくい場所を選びましょう。
ペットと暮らす家

ペットと暮らす家は、床材・動線・屋外とのつながりを工夫すると、人もペットも快適に過ごせます。この実例は、掃除がしやすい大判タイルの床、ワンちゃんゲート、スロープ付きテラスを採用し、愛犬7匹と暮らす39坪台の平屋です。
高めのフェンスで外からの視線を遮り、愛犬が落ち着いて過ごせる工夫も特徴です。 設計する際は、ペットの種類や年齢に合わせて、無駄吠え対策や室温管理、脱走防止策なども検討しましょう。猫なら上下運動ができるキャットウォークなど、犬とは異なる工夫が必要になります。
間取りで気を付けるべき9つのポイント

注文住宅では、自由に決められるからこそ、間取りに関する後悔の声も少なくありません。特に「収納が足りなかった」「お風呂やキッチンをもっと広くすればよかった」「和室は必要なかった」といった失敗はよく聞かれます。そこで、注文住宅の間取りを決める際に特に気を付けたい9つのポイントを解説します。
ポイント1.収納スペース
間取りの後悔として特に多いのが「収納スペースが足りなかった」という声です。もともと賃貸マンションなどに住んでいると、大きさの関係上、必然的に収納スペースが少なくなりがちです。そのため、賃貸マンションに住んでいる今の収納スペースを参考に、「このぐらいあれば大丈夫」といった感覚で注文住宅の収納スペースを決めてしまうケースが多く失敗しやすいといえます。
失敗を避けるためには、現状の荷物量ではなく、将来的に物が増えていくことを想定して設計しましょう。またダイニングやキッチン、リビングは人が集まるため、物も増えやすい傾向があります。よって、細々とした物を収納できるスペースを確保すると、部屋がすっきり片付きます。ただし奥行きのある収納は物が取り出しにくくなってしまうため、細々とした物の収納には向いていません。
屋根裏やロフトはあると便利ですが、年齢を重ねると不便さを感じることがあります。収納したいものはあらかじめサイズを測っておき、できれば取り出しやすいところに収納スペースを設けるようにしましょう。
狭小住宅で収納スペースを増やすアイデア7選!間取りやインテリアの工夫次第で解決!
ポイント2.家事・生活動線
過ごしやすい間取りを考えるときに重要なのが、家事や生活時の動線です。特に、大人数で生活する場合はキッチンやトイレ、洗面所などよく行き来する場所の動線はしっかり考えておく必要があります。
もし、動線を考えずに間取りを決めてしまうと、朝の忙しい時間帯に人が集中してしまい大渋滞が発生します。特に家事動線と生活動線が交わっていると、さらに人の行き来が多くなるので注意が必要です。来客が多いご家庭は、来客動線への配慮も欠かせません。リビングを通らずに客間に案内できれば、急な来客があっても慌てずに済むでしょう。
【注文住宅】家事動線がいい間取りにするには?3つのポイントを紹介
ポイント3.部屋の数
子どもの人数が多いと、子ども一人ひとりに部屋を用意しようとするケースがあります。しかし、子ども部屋のように小さな部屋をいくつも作ってしまうと、将来子どもが巣立ったあとはデッドスペースになりがちです。そのため、可動間仕切りを取り入れるなど、子どもの成長に合わせて可変性のある間取りにしたほうが、将来的に使いやすくなるでしょう。
ポイント4.音やにおいの伝わり方
リビング階段や吹き抜けを作ると、おしゃれな間取りに仕上がるので人気があります。 一方で、音やにおいが2階にまで伝わりやすいといったデメリットも。また、リビングでの冷暖房の効率も悪くなります。とくに冬は2階の冷気が1階に下がり、1階の暖気が2階に上がるので寒さを感じやすくなります。
対策としては、ロールスクリーンをつけたりサーキュレーターを設置したりする方法が有効です。リビング階段や吹き抜け、全館空調は、デメリットもしっかり把握した上で間取りに組み込むことが大切です。
ポイント5.窓の数や位置
窓の数や位置、大きさもよく検討しましょう。とくに、採光が目的の窓は方位によって適した窓の大きさがあります。南東から南西にかけての窓は光が入りやすいので、大きめの窓がおすすめです。そして、真南にある窓は季節によって太陽の位置が変わるので、ある程度高さのある窓のほうが光も入りやすくなります。また、窓の位置や数は外からの騒音や風通しも考えて設置すると失敗が少ないでしょう。
ポイント6.外からの視線
ポイント5で紹介した窓の数や位置と一緒に考えるべきなのが、外からの視線についてです。家を建てるなら「開放感のある明るいリビングにしたい」と大きな窓の設置を希望する人も多いでしょう。
しかし、立地や土地の広さ、近隣の家との距離なども考えておかなければ、外からの視線が気になってしまい暮らしてから後悔することがあります。隣家からの視線が気になるなら、2階にリビングを配置してみるのも1つ。また、浴室に窓を設置する場合は道路に面していないかもチェックしておく必要があります。
2階リビングで後悔しやすいポイントとは?メリット・デメリットも合わせて解説
ポイント7.コンセントの数や位置
コンセントの数はできるだけ多くしておいたほうが、使い勝手はいいものです。最近はスマホやタブレットを充電する機会が多いので、昔よりもたくさんのコンセントが必要になっています。
また、数だけではなくコンセントの位置や高さも重要です。建築後にコンセントを増設することもできますが、数万円の費用がかかるので、できれば建築時に多めにコンセントを設置しておいたほうがいいでしょう。
ポイント8. 採光・風通し・方位
方位ごとの日当たりの特徴を踏まえて、主要な部屋を配置しましょう。南は日中を通して明るく、東は朝日が入り、西は西日対策が必要で、北は安定した光が得られます。風は、入口と出口になる窓を対角や高低差で設けると、家の中を通り抜けやすくなる点も押さえたいところです。
隣家や道路との位置関係から採光と視線をシミュレーションし、1階が暗くなる場合は吹き抜けや高窓、天窓を活用すると明るさを補えます。さらに夏の西日や冬の日照にも配慮が必要です。断熱・耐震や家具配置に影響するため、窓の数を増やしすぎないように注意しましょう。
ポイント9. 家具・家電の配置とサイズ
図面の段階で、手持ちや購入予定の家具・家電の寸法を書き込み、60cm前後を目安とした通路幅や扉の開閉と干渉しないかを確認しましょう。ソファ・ダイニング・ベッド・冷蔵庫・洗濯機・テレビなどは、置き場所と搬入経路を先に決めておくと安心です。
家具の配置に合わせて、コンセント・スイッチ・エアコンの位置も調整します。先に紹介した「ポイント7.コンセントの数や位置」と連動して考えると決めやすいでしょう。さらに、階段・廊下幅・玄関といった大型家電の搬入経路や、将来の買い替え時に家具・家電のサイズが大きくなる可能性も見込んでおくと失敗を防げます。
間取りの決め方は?手順やコツを紹介

7つのポイントを押さえた具体的な間取りの決め方について紹介します。
間取りの見本や事例でイメージをつかむ
家を建てるのは人生で1度あるかないかです。そのため、初めて家を建てる人がイチから間取りを考えるのは難しいもの。そんなときは、間取りのプラン集や見本を見て自分たちの理想に近い間取りを見つけてみると、設計しやすくなります。また、最近では間取りのレイアウト作成アプリもリリースされているので、アプリを使って理想の間取りを形にしてみるのもおすすめです。
家族の要望を整理する
イメージがつかめたら、家族それぞれの「やりたいこと」「不満」「譲れない点」を書き出して洗い出しましょう。部屋数・広さ・収納・動線・設備などカテゴリ別に整理すると、抜けや漏れを防げます。
要望シートを使うのもおすすめです。今の住まいの不満点を「解決したいことリスト」に変換すると、次の家づくりに活かせます。要望は「広いLDK」ではなく「16帖以上・対面キッチン」のように、できるだけ具体的に書き出しておきましょう。
要望に優先順位をつける
洗い出した要望は「絶対に叶えたい」「できれば」「なくてもよい」の3段階に仕分けします。予算にも敷地にも限りがあるため、優先順位が取捨選択の判断軸です。
土地・構造・動線など後から変えにくいものを上位に、内装・設備など後から変えやすいものを下位に置くと後悔を減らせます。家族間で優先順位がぶつかったときに備えて先に合意形成をしておくと、打ち合わせがスムーズです。
ハウスメーカーにイメージを伝えてプランを提案してもらう
ざっくりでもよいので自分の理想的な間取りが決まったら、それをもとにハウスメーカーや建築会社にプランを作ってもらいましょう。ただし、建てる立地や周辺環境によっては理想を全部叶えるのは難しいかもしれません。プロの意見も取り入れつつ、希望の優先順位を決めておくとよいでしょう。
提案プランをもとにブラッシュアップする
ハウスメーカーが要望に沿ったプランを提案してくれるので、それをさらにブラッシュアップしていきます。ただし、間取りを詰めていく段階で、家族間でも意見がまとまらないこともあります。そんなときこそ、プロの冷静な意見に耳を傾けてみましょう。豊富な知識と経験で、客観的な視点から理想的な家づくりのサポートをしてくれるはずです。
注文住宅の間取りにかかる費用相場
注文住宅を検討する際は、希望する間取りだけでなく、建築費や土地代を含めた予算を把握しておくことが大切です。ここでは、住宅金融支援機構の「2025年度フラット35利用者調査」をもとに、注文住宅の費用相場を紹介します。
注文住宅の費用相場(全国平均)
「2025年度フラット35利用者調査」によると、注文住宅の平均建設費は4,259.8万円、平均住宅面積は118.4㎡(約35.8坪)です。一方、土地付注文住宅は平均建設費が3,737.6万円、土地取得費が1,575.3万円でした。単純に合計すると5,312.9万円となり、平均住宅面積は110.3㎡(約33.4坪)です。
また、フラット35利用者の平均データから算出した建設費は、おおむね112〜119万円/坪がひとつの参考値となります。ただし、この数字は住宅金融支援機構が公表した「坪単価」ではなく、建設費と住宅面積から単純計算した値です。地域や設備、住宅性能、間取り、施工会社などによって実際の建築費には大きな差が生じるため、全国平均として捉えましょう。
なお、ここでいう「土地付注文住宅」は「土地と建物がセットになっていて安く購入できる住宅」という意味ではありません。フラット35利用者調査では、融資区分の「土地付建物新築資金」を「土地付注文住宅」と表記しています。つまり、土地を取得して注文住宅を新築するケースを示す区分です。
坪数別の費用の目安
「2025年度フラット35利用者調査」の全国平均から算出した坪単価、注文住宅約119万円/坪、土地付注文住宅約112万円/坪を使って試算すると、延床面積別の建設費は以下が目安となります。
| 延床面積 | 土地付注文住宅 | 注文住宅 |
| 30坪 | 約3,360万円 | 約3,570万円 |
| 35坪 | 約3,920万円 | 約4,165万円 |
| 40坪 | 約4,480万円 | 約4,760万円 |
ただし、土地付注文住宅では土地取得費が別途必要で、2025年度の全国平均は1,575.3万円でした。さらに、実際の家づくりでは、建設費以外にも外構工事や給排水工事、地盤改良などの付帯工事、登記費用や住宅ローン関連費用などが発生します。
住宅会社によって坪単価に含まれる範囲も異なるため、坪単価だけで判断せず、最終的な見積総額と内訳を確認することが重要です。
※参考:2025年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構
家族の理想を形にできる注文住宅ならトヨタホームにおまかせ

注文住宅の間取り決めは、家族の理想を形にできる楽しみがある反面、具体的になればなるほど決めることが多く、ポイントを押さえておかないと失敗するケースも多くあります。そんなときこそ、一緒に家づくりに携わるハウスメーカー選びが重要です。
注文住宅の施工が多いハウスメーカーなら、きっと納得のいく間取り決めができるはず。トヨタホームも注文住宅の施工実績が多数あり、注文住宅づくりを担当者が的確にサポートするので、ぜひ一度展示場に訪れてみてはいかがでしょうか。
【全国のトヨタホーム展示場を探す】
https://www.toyotahome.co.jp/s/tenjijo/?ad_cd=hometag
【カタログ請求はこちら】
https://www.toyotahome.co.jp/s/catalog/?ad_cd=hometag
注文住宅の間取りに関するよくある質問
注文住宅で人気の間取りは何ですか?
近年は、広いLDK、対面キッチン、パントリー、ファミリークローゼット、ランドリールームなどが人気です。また、吹き抜けやリビング階段、ワークスペース、玄関近くの手洗いスペースも多く採用されています。ただし、人気だけで決めず、自分たちの暮らしに合っているかを確認しましょう。
注文住宅の間取りで失敗しやすいポイントは何ですか?
収納不足、家事動線の長さ、コンセントの不足、窓の位置、生活音、冷暖房効率などが代表的な失敗ポイントです。図面だけでは実際の距離や高さをイメージしにくいため、家具や家電を配置した状態で確認しましょう。朝の支度や帰宅後の動きなど、具体的な生活場面を想定することも重要です。
収納はどのくらい設ければよいですか?
収納量は、延床面積の10~15%程度がひとつの目安とされますが、家族の持ち物によって適切な広さは異なります。広さだけでなく、使う場所の近くに収納することが重要です。玄関、キッチン、洗面室、リビングなど、場所ごとに収納する物を整理して計画しましょう。
回遊動線のある間取りには、どのようなメリットがありますか?
回遊動線とは、室内を行き止まりなく移動できる動線です。キッチンや洗面室、収納などを複数方向から利用でき、家事や朝の支度を効率化できます。ただし、出入口が増えることで壁面収納を設けにくくなる場合もあるため、動線の必要性を見極めることが大切です。
トヨタホームでは、どのような間取りを相談できますか?
トヨタホームでは、家族構成や生活動線、土地の条件、将来の暮らし方に合わせた間取りを相談できます。住まいの約85%を工場で生産する家づくりを採用しているため、間取りだけでなく、構造や住宅性能、品質、保証も含めて検討できます。希望する間取りが商品や敷地条件に適しているか、設計担当者へ相談しましょう。
▼関連する記事
注文住宅とは?建売住宅との違いは?価格の相場や流れも分かりやすく解説
最大で100万円!今話題の「こどもみらい住宅支援事業」とは?分かりやすく解説!
失敗しない注文住宅の間取り!7つのポイントと決める手順のコツも紹介
注文住宅の坪単価ってどうやって計算するの?平均相場も合わせてリサーチ!
ハウスメーカーの選び方!4つのポイントを押さえるだけでぴったりの会社がわかる!
こだわるなら注文住宅?スピード重視なら建売住宅?両者の違いを分かりやすく解説!
注文住宅の相場は約3,861万円!?建築費用の内訳や建築コストを抑える方法も伝授
注文住宅の予算の決め方!適正な借入金額を把握して立ててみよう
注文住宅は広いリビングが人気!その理由とは?間取り決めの参考にしよう
【新築注文住宅】家づくりの流れを4つのステップで確認!期間の目安も
【注文住宅】完成するまでどのくらい期間がかかる?流れも合わせて解説
注文住宅でこだわりのキッチンを!後悔しない選び方を詳しく解説
注文住宅を建てる際の諸費用はどのくらいかかる?内訳や相場も解説
【新築注文住宅】内装デザインの決め方は?おしゃれになるコツを実例で解説
注文住宅の費用内訳を知りたい!総費用の平均額や各費用の目安も押さえておこう
失敗しない注文住宅づくり!よくある後悔事例からやっておくべきポイントを紹介



















