注文住宅を建てるために情報収集をしていると「あのハウスメーカーの坪単価は70万円」「この工務店なら50万円」といった話を聞くことはないでしょうか。確かに、施工会社を選ぶ際はこの「坪単価」の存在も重要です。しかし坪単価は、ハウスメーカーによって定義が異なることも事実。そこでこの記事では、坪単価の基本的な考え方をはじめ、坪単価で施工会社を選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介します。注文住宅の建築費用の目安について知ることができますよ。
まずは「坪単価」の基本を押さえよう

不動産の広告やチラシなどで「坪単価○○万円~!」といった言葉を見かけることがあるかもしれません。坪単価とは、1坪あたりの建築費のことです。建物の本体価格を延床面積(坪)で割ることで算出できます。例えば建物の本体価格が3,600万円で、延床面積が40坪だった場合の坪単価は「3,600万円÷40坪=90万円」となります。建物の価格を見比べようとしても、建物によって延床面積が異なるため比較しづらいですよね。わかりやすくするために、1坪あたりの面積を出して価格を比べることが多いのです。
坪単価と平米単価との違い
そもそも「坪」とは、「尺貫法」と呼ばれる日本古来の面積の単位のことです。しかし明治時代に、国際的な単位統一を目的とした「メートル条約」に加盟したことで、mやKgなど近代的な計量制度の礎となった「度量衡法」が制定。「メートル法」が普及していきました。不動産広告のルールでは、必ずメートル表示によって面積を表示することが定められています。ただし、坪表示も併せて表示することは可能です。
ちなみに1坪=約3.3平米(㎡)。「1平米=1㎡」であり、平米を記号で表すと㎡になります。建築費用を延床面積(㎡)で割ると、建物の延床面積1平米(㎡)あたりの建築費用が算出でき、これを「平米単価」といいます。例えば、上記と同じ条件で平米単位を算出してみます(※40坪=132㎡)。建物の本体価格3,600万円÷延床面積132㎡=約27万円となり、床面積1㎡あたりの建築費用は約27万円となり、これが平米単価となります。
平米単価から坪単価を計算する方法
不動産広告は原則、メートル表示によって面積を表示することが定められているため、坪数が分からないケースもあります。しかし建物の本体価格と延床面積(㎡)がわかれば、平米単価が計算できます。そして平米単価がわかれば、坪単価に換算することが可能です。
「1平米=0.3025坪」なので、計算式は「平米単価÷0.3025=坪単価」になります。例えば、平米単価27.2万円だった場合、27.2万円÷0.3025坪=約90万円。この場合、坪単価に換算すると、約90万円という計算になります。
注意!坪単価だけで建築費用が高いか安いかは一概に判断できない
実は坪単価の算出方法には、一定のルールはありません。坪単価の定義は、各ハウスメーカーによって異なります。ハウスメーカーによっては延床面積ではなく、施工床面積を採用しているところも。延べ床面積とは、建物各階の床面積の合計のことで、二階建てなら一階と二階の床面積の合計です。これに対して施工床面積とは、実際に施工したすべての床面積のこと。バルコニーや小屋根裏、玄関ポーチといった、生活空間ではないスペースも含まれるため、延床面積よりも広くなり、その分坪単価が下がる計算になります。
モデルケースを用いて、その差を考えてみましょう。例えば、建築費用3,000万円で延べ床面積40坪、施工面積50坪の家の坪単価を算出します。建築費用を延床面積で割ると、3,000万円÷40坪=75万円、施工面積で割ると3,000万円÷50坪=60万円となります。
その結果、延床面積の方が施工面積で計算するより坪単価が15万円高くなります。そのため坪単価は、根拠となっている面積が「延床面積」なのか「施工面積」なのかをしっかり確認することが重要です。チラシなどで確認できないときは、担当者に直接聞いてみるとよいでしょう。
※上記に関する情報は、2024年4月時点の情報ですので、詳しくはお近くのトヨタホーム展示場スタッフにお問い合わせ下さい。
坪単価の全国平均は?土地付き注文住宅で約145万円

住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の所要資金の平均価格は5,007万円で、床面積の全国平均は113.4㎡でした。これをもとに計算すると、床面積1㎡あたりの建築費は約44.1万円となり、坪単価に換算すると約146万円(44.1万円 ÷ 0.3025)になります。
よって、2024年度の注文住宅の平均坪単価は約145〜150万円前後といえるでしょう。
2022年度(坪単価約139万円)と比較すると、約5〜7万円/坪の上昇が見られ、建築資材や人件費の高騰が影響していると考えられます。
注文住宅では、間取りや設備の自由度が高い分、仕様変更やグレードアップによって費用が上がりやすい傾向があり、これが坪単価の上昇にもつながっています。
注文住宅でも坪単価を抑えるための2つのポイント
注文住宅は好みに応じてカスタマイズできるというメリットがある反面、建築費用が上がりやすいといったデメリットもあります。ただしポイントを押さえれば、建築費用を抑えられます。
ポイント1:一階と二階の床面積を同じにする
坪単価は、住宅の外観デザインやその形状によって大きく影響を受けます。できれば一階と二階の床面積が同じで、正方形に近いシンプルな形の家であると坪単価を抑えられます。
ちなみに平屋建ては、坪単価が高くなります。その理由は、平屋の建物の基礎部分の面積の割合が、二階建てと比べて広くなるためです。基礎は建物の土台となり安全性を左右する重要な場所なので基礎工事の費用は高くなりがちで、基礎の部分が広くなるほど建築費は高額になります。
ポイント2:住宅の構造や工法によっても坪単価は異なる
住宅の構造は大きく「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造(RC造)」に分けられます。構造とは建物を支える骨組みのことで、3つの中でも一番、坪単価が安いのが「木造」です。
国土交通省の建築関連統計(建築工事費調査・着工統計など)をもとに見ると、日本の一戸建て建築において構造・工法の違いで坪単価にかなりの開きが出る可能性があります。
例えば、ある過去の統計値をもとにした試算では、全国平均の一戸建ての坪単価を 約79.3万円 とし、構造別では 木造:76.0万円、鉄筋造:99.2万円、RC造:125.6万円 という想定値が提示されています(ただし、この数値が現行調査にそのままあるわけではありません)。
さらに、建物を支える工法(=構造を構成する方法)によっても単価は変化します。
たとえば、ツーバイフォー工法(枠組壁工法) は、面(壁・床・天井パネル)で建物を支える構造をとるため、構造的な強度が出やすく施工の合理性が高いことから、コストを抑えやすい工法とされることもあります。ただし、パネル構造であるがゆえに「間取りの自由度が制限されやすい」などのデメリットもあります。
参照:国税庁 地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和7年分用】
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トヨタホームの家づくりは、トヨタ自動車のモノづくりの思想を受け継いでいます。注文住宅の実績も多数あり、豊富なノウハウと柔軟な発想で豊かな暮らしをお届けします。注文住宅の坪単価について詳しく知りたい方は、ぜひ一度トヨタホームの展示場にお越しください。
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坪単価に関するよくある質問
坪単価を比較する際の注意点は?
・延床面積が広いほど坪単価は下がる(設備が共通化されるため)
・外構やオプションを含む/含まないで大きく異なる
・工法・地域・仕様グレードでも変動する
たとえば、同じ延床35坪でも、「総2階」であれば約3,800万円、「高断熱+吹き抜け+外構込み」なら約4,500万円になることもあります。
坪単価を下げる方法はありますか?
・間取りをコンパクトに(凹凸を減らす)
・屋根形状・外壁素材をシンプルに
・設備グレードを部分的に調整
・水回りをまとめて配管距離を短縮
・吹き抜けや大開口を控える
また、早期契約による資材価格上昇リスクの回避も有効です。
坪単価を目安に家づくりを進めても大丈夫?
あくまで概算の指標として考えるのが正解です。
最終的な総額は、延床面積・土地条件・仕様・外構・諸費用で変わります。住宅会社ごとに「坪単価の定義」も異なるため、“どこまで含まれているか”を必ず確認しましょう。
最近の坪単価は上がっていますか?
2022年から2024年にかけて、建築資材・人件費の高騰により、平均坪単価は約5〜7万円上昇しています。
2022年度:坪単価 約139万円 → 2024年度:約146万円
早めの契約・仕様確定がコスト抑制の鍵になります。
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